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「喧噪」の意味と使い方や例文!「喧騒」との違いは?(類義語・対義語)

喧噪の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
喧噪

「喧騒」「諠譟」とも書く。

【読み方】
けんそう

【意味】
物音や人声のうるさく騒がしいこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「喧噪」という言葉は、物音や人の声がごちゃごちゃとうるさく響き渡る状態を表しているんだ。

まわりがとても騒がしくて、落ち着かない様子を表現する言葉なんだよ。

助手ねこ
へぇ~、そういうことかいな。つまり、「ものすごくうるさい状態」ってわけやな。バタバタしてて、どこからともなくいろんな音や声が聞こえてくる感じやね。

そんなにうるさかったら、耳がもうおかしなるわ~。この言葉、うるさいところを上手いこと表してるよな、まったく。

【語源・由来】
「喧」は「口々にしゃべり立ててやかましい。かまびすしい。」
「噪」は「さわぐ。さわがしい。」

【類義語】
騒ぎ

【対義語】
静寂、閑静

喧噪(けんそう)の解説

カンタン!解説
解説

「喧噪」という言葉はね、物の音や人が話す声がたくさん混ざって、とってもうるさくて騒がしい状態のことを言うんだ。

たとえばね、「その喧噪に耐え切れなかった」というのは、いろんな音や人の声がごちゃごちゃして、本当にうるさい状態が続いていたことを表しているんだ。この中の「耐え切れなかった」っていうのは、「もう我慢できなかった」という意味。つまり、その場のうるささや騒がしさがあまりにもひどくて、もう我慢ができなくなってしまった、っていう感じを伝えているんだよ。

また、「座敷のほうからは親戚が集まって大いに飲んでいる喧噪が流れてきていた」〈小野不由美・屍鬼(上)〉っていうのは、家の中で親戚たちが集まって、お酒を飲んで楽しんでいる声が、うるさくて騒がしく聞こえてきたってことを言っているんだ。

ちなみに、「諠譟」という書き方もあって、これも「喧噪」と同じように、人の声や物音がたくさんあって、とても騒がしい状態を指す言葉なんだよ。

だから、「喧噪」という言葉は、たくさんの音や声が入り混じって、耳を塞ぎたくなるようなうるさくて騒がしい状態のことを言うんだね。

喧噪(けんそう)の使い方

ともこ
都会の喧噪から離れて大自然の中に身を置くと気持ちが良いわね。
健太
小鳥のさえずりしか聞こえないよ。素晴らしい環境だね。
ともこ
ちょっと待って。唸り声が聞こえるわ。
健太
熊?ライオン?虎?こんなことなら都会の喧噪の方がましだよ。

喧噪(けんそう)の例文

例文
  1. 神経の細かい健太くんに都会の喧噪は耐えられないだろう。
  2. ここは、一年中お祭りのように喧噪と熱気があふれる大通りです。
  3. 表通りの喧噪が嘘のように、裏通りは静寂に包まれている。
  4. 喧噪とともに、健太くんたちが帰ってきた。
  5. 昼休みは、運動場で遊ぶ子供たちで喧噪に包まれる。

喧噪の文学作品などの用例

  1. ・・・、いかに、かく都会に喧騒を極めても、このまゝであったら、決して、・・・ 小川未明街を行くまゝに感ず

  2. ・・・はそこだけが闇市場の喧騒からぽつりと離れて、そこだけが薄汚い、や・・・ 織田作之助大阪の憂鬱

  3. ・・・それは人びとの喧噪のなかに囲まれているとき、両方の耳に指で栓をし・・・ 梶井基次郎器楽的幻覚

「喧噪」と「喧騒」の違いを解説

喧噪」は、「喧騒」とも書きます。

喧噪」の「」も、「喧騒」の「」も、さわがしいという意味なので同じ意味で使われます。

二字熟語の博士
「喧噪」と「喧騒」はね、どちらも周りが騒がしくてうるさい状態を表す言葉なんだよ。「喧噪」の「噪」と「喧騒」の「騒」の文字には両方とも「騒がしい」という意味あるんだ。

だからこの二つの言葉の意味は同じで、物音や人の声がゴチャゴチャと混ざり合って、耳障りなほどに騒がしい様子を表しているんだよ。

助手ねこ
あー、なるほどな。つまり、「喧噪」と「喧騒」は、どっちの文字も使い方は一緒で、意味も一緒ってことやな。

どっちも、いろんな音がして、みんながガヤガヤと騒いでるような、あれやこれやがごちゃ混ぜになってる状態のことを言うわけや。市場や運動会で、みんながわーわー言ってるような、あの騒がしい感じを表してるってことやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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