忌避の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
忌避
【読み方】
きひ
【意味】
①[論衝(四]忌み避けること。きらって避けること。
② 訴訟事件に関して、裁判官や裁判所書記官に不公正なことをされるおそれのある場合に、当事者の申し立てにより、その者を事件の職務執行から排除すること。また、そのための申し立てをすること。
ほんで、二つ目はね、ちょっと特別で、裁判の時に、裁判官や職員がフェアじゃないかもしれんから、あの人はこの事件に関わらせへんようにしよう、っていう申し立てのことや。ちょっと難しいけど、基本は「避ける」ってことやな!
【語源・由来】
「忌」は、「忌々しい(いまいましい)」とも用い、
「忌み嫌うべきことである」「不吉なことである」「腹だたしい」という意味。
「避」は、「物事から身を離す」「のがれる」「遠ざかる」「関係することを嫌う」「さしひかえる」という意味。
このことから「忌避」は、忌み嫌い避けるという意味。
【類義語】
除斥、回避、避ける、逃避、敬遠
【対義語】
歓待、歓迎
忌避(きひ)の解説
「忌避」という言葉は、意味が2つあるんだよ。
1つ目の意味はね、「きらって避けること」だよ。これは、自分が何かを嫌だと思ったり、怖いと思ったりするから、その事やその人から逃げたり、遠ざかったりすることを言うんだ。例えば、「徴兵を忌避する」って言うときは、軍隊に行くのが怖くて、嫌だから、できるだけ軍隊に行かないようにするってことなんだよ。
2つ目の意味は、ちょっと難しいけど、裁判に関することなんだ。裁判官や裁判所の書記官などが、公正じゃないと思われる場合に、その人たちを裁判から外すための手続きを「忌避」というんだ。これは、当事者、つまり裁判に関わる人が、公正じゃないと思う人を裁判から外すように申し立てをするんだ。この申し立てのことも「忌避」と言うんだよ。ちなみに、これには「回避」や「除斥」という言葉も関連していて、これらも似たような意味で使われることがあるよ。
だから、「忌避」という言葉は、1つ目は何かを嫌って避けることを意味し、2つ目は裁判で、不公正と思われる人を排除するための特別な手続きや、そのための申し立てを意味しているんだね。
忌避(きひ)の使い方
忌避(きひ)の例文
- 安全性を裏付けするデータがないとして忌避されている。
- 政府が最も忌避すべき事態に陥ってしまっている。
- 日本では、「4」や「9」の数字は、死や苦を連想させることから忌避される傾向にある。
- ニュースやテレビには差別につながるとして忌避される単語がある。
- 仏教では肉食や殺生が忌避される。
忌避の文学作品などの用例
-
・・・親達のすゝめる結婚を忌避して、さかんに自由結婚をしたのは、即ち旧・・・ 小川未明「婦人の過去と将来の予期」
「忌避感」とは?
「忌避」は、「忌避感」という表現で用いることがあります。
「忌避感」は「忌避の感情」、つまり「特定の物事や人物をきらって避ける感情」という意味です。
「忌避感を持つ」「忌避感を抱く」「忌避感を覚える」などと使います。
これはある人や物事に対して、不快な気持ちや反発を感じるときに使う言葉だよ。
何か見るだけでムカムカして、できれば関わりたくないって思う心の中のあれやな。
二つ目は、裁判に関する特別な状況で使われることがあり、裁判官や裁判所の職員が不公正な行為をする恐れがある時に、関与を避けるように申し立てることを指すんだよ。