奇貨の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)
【二字熟語】
奇貨
【読み方】
きか
【意味】
①珍しい品物。
②利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄・機会。
つまり、「めっちゃレアで、使えばデカいことになるもん」ってことやろ?これは、チャンスは逃さへんように、しっかり掴むことが大事ってことを教えてくれるんやな。
【語源・由来】
「奇」は「普通とは違っている。珍しい。」
「貨」は「商品。品物。荷物。」
慣用句の「奇貨居くべし」から。
【類義語】
機会
奇貨(きか)の解説
「奇貨」という言葉は、二つの意味を持っているんだよ。
まず、1つ目の意味として「珍しい品物」を指すんだ。例えば、お店で何か特別なものを見つけたとき、そのものが他のお店にはなく、すごく珍しいと感じるなら、それは「奇貨」って言えるんだよ。日常ではあまり見ることのない特別なものっていう感じ、これがこの「奇貨」の意味だね。
2つ目の意味は「利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄・機会」だよ。これは、簡単に言うと「とっても良いチャンス」のことなんだ。例えば、友達がすごくお得な情報を教えてくれたとき、その情報を利用することで、何か大きな利益や良いことが待っているかもしれないよね。そのようなお得な情報やチャンスを「奇貨」と言うんだ。
「道士らが王室の李姓であるのを奇貨として、老子を先祖だと言いなし」〈鴎外・魚玄機〉っていうのは、道士たちが王室の名前である「李姓」を特別なチャンスと見なして、それを利用して老子を先祖だと主張しているんだよ。ここでの「奇貨」とは、大きな利益や好都合な状況を生み出す可能性のある機会のことを指しているんだ。
だから、「奇貨」という言葉は、珍しいものや利益を得る可能性が高い機会を表しているんだね。
奇貨(きか)の使い方
奇貨(きか)の例文
- 閑職に飛ばされたのを奇貨として、絵筆をとるようになりました。
- 野党転落を奇貨として、党の改革を進めた。
- 我が国の内紛を奇貨として、隣国が攻め込んできた。
- 健太くんは、遭難を奇貨として消息を絶っていただけで生きていたようだ。
- 戦争勃発で株価が全面安になったが、奇貨居くべし、株を買い増しして戦争終結の日に備えよう。
奇貨の文学作品などの用例
「奇貨として」とは?
「奇貨」を用いた表現の一つに「奇貨として」があります。
「奇貨として」の「として」は、格助詞または断定の助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」の付いた語です。
ここでは「…と思って。」という意味で使われます。
「奇貨として」とは、利用すれば意外の利を得る見込みのある物事や機会をいいます。
それをうまく利用すれば、大きな利益や好結果が得られる可能性があるという意味を持っているよ。
その特別なチャンスをしっかり掴んでうまく乗っかれば、ええことが待ってるかもしれへんってことやん。日常生活で言ったら、ガチャでレアキャラ出たみたいな感じやろか。
【例文】
- ロシアのエネルギー産業の衰退を奇貨として、エネルギー効率の向上、再生可能エネルギーの研究に取り組むべきです。
- 感染症蔓延を奇貨として、新たな日常を構築していこう。
- 経済不況を奇貨として、低価格商品を開発する。
そしてもう一つの意味として、もしこれをうまく活用すれば、意外と大きな利益やチャンスを手に入れることができるという機会のことを示しているんだよ。