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「懇情」の意味と使い方や例文!「ご懇情」と「ご厚情」の違いは?(類義語)

【二字熟語】
懇情

【読み方】
こんじょう

【意味】
親切で真心を尽くした心くばり。ねんごろな心づかい。

【語源・由来】
「懇」は「まごころをつくす。心をこめてする。」
「情」は「こころ。きもち。なさけ。まごころ。思いやり。」

【類義語】
芳心、芳志、厚誼、高誼、親切、愛顧、贔屓、恩情、愛想

懇情(こんじょう)の使い方

ともこ
もうすぐ生徒会長の任期終了なんだけど、お世話になった方に手紙を書こうと思うの。
健太
なんて書くの?
ともこ
とりあえず、会長在任中は一方ならぬご懇情を賜り誠にありがたく厚く御礼申し上げます。って書いたの。
健太
さすがともこちゃん。しっかりしているねえ。

懇情(こんじょう)の例文

  1. 懇情を賜りありがたく存じます。
  2. ご支援とご懇情に深く感謝を申し上げます。
  3. 格別のご懇情を賜りお礼の申し上げようもございません。
  4. 在職中はご懇情を賜り、心から感謝を申し上げます。
  5. 公私とも格別のご懇情を賜り心からお礼と感謝を申し上げます。

「ご懇情」と「ご厚情」の違いは?

懇情」は「ご懇情」という形で使われることが多いです。

ご懇情」は、「懇情」に丁寧語の「」が付いた形で、手紙のあいさつ文などで「格別のご懇情を賜り厚く御礼申し上げます。」というように使われます。

また、「ご懇情」に似た言葉に「ご厚情(ごこうじょう)」があります。

ご厚情」は、「厚情」に丁寧語の「」がついたものです。「厚情」は「手厚いなさけ」という意味です。

ご厚情」は、誰かが自分にしてくれた行為を表した言葉で、「手厚いなさけを有難うございます。」「手厚いなさけを受け取ります。」という意味になります。

【例文】

  1. ご懇情、肝に銘じております。
  2. 平素より格別のご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

他にも似たような言葉に「ご芳情(ごほうじょう)」や「ご厚志(ごこうし)」などがありますが、いずれも伝える相手に対して「日ごろからひいきにしていただきありがとうございます。」「良い関係を築いていただきありがとうございます。」という感謝の気持ちを丁寧に伝える語です。

それぞれ意味に大きな違いはありません。

ビジネスの場面では、転勤や転職、閉店、会社の移転の際に使うことがあります。
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