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「顧慮」の意味と使い方や例文!「考慮」「配慮」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
顧慮

【読み方】
こりょ

【意味】
ある事をしっかり考えに入れて、心をくばること。

【語源・由来】
「顧」は「思いめぐらす。」
「慮」は「あれこれと思いめぐらす。思い。考え。」

【類義語】
心配、考慮、検討

【対義語】
浅薄

顧慮(こりょ)の使い方

健太
明治政府は、アイヌの人々の土地を不当に奪ったんだよね。
ともこ
アイヌの土地利用権を顧慮せず、本州からの入植者を募って、勝手に殖民地として土地を割り渡したのよね。
健太
ひどい話だよ。
ともこ
しかも、今だに政治家の差別発言が続いているのよ。本当に許せないわよね。

顧慮(こりょ)の例文

  1. 私は前後を顧慮しないではいられない程、緩慢な歩き方はしていない。(有島武郎、惜みなく愛は奪う)
  2. 彼は、日本の国際的な立ち位置を顧慮し外交に尽力した。
  3. 健太くんは、今という瞬間を生きる人なので、未来への顧慮はない。
  4. 永田町や霞が関が、国民の生活を顧慮しない権力者の集まりという主旨の隠語として用いられる。
  5. 水と建築とはこの町に住む人々の常に顧慮すべき密接なる関係にたっている。(芥川龍之介、松江印象記)

「顧慮」と「考慮」「配慮」の違いは?

顧慮」に似ている語に「考慮(こうりょ)」「配慮(はいりょ)」があります。

「顧慮」と「考慮」の違いは?

考慮」は、物事を、いろいろの要素を含めてよく考えることという意味です。

顧慮」は、じっくり考えて心をくばることをいいます。

対して「考慮」は、じっくり考え合わせることをいいます。

「顧慮」と「配慮」の違いは?

配慮」は、「心をくばること。心づかい。」という意味です。

配慮」も「顧慮」も、心をくばるという意味は同じです。

しかし「顧慮」には、じっくり考えるという意味が含まれる点が違います。