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「狡猾」の意味と使い方や例文!「狡猾な人」とはどんな人?(類義語・対義語)

狡猾の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
狡猾

「狡黠」とも書く。

【読み方】
こうかつ

【意味】
わるがしこいこと。こすいこと。

二字熟語の博士
「狡猾」という言葉はね、とても賢く、でも悪い意味で巧妙な行動をすることを指すんだよ。

つまり、悪賢いやり方で物事を進めることを言うんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。つまり、「悪いことをするのに賢いやり方を使う」ってことやな。

ずる賢いやり方で、うまく立ち回るってわけか。そういうのって結局ろくなことにならへんことが多いから、気をつけなあかんねんな。

【語源・由来】
「狡」は「ずるい」。「猾」は「わるがしこい」。このことから「狡猾」は、「ずるい」「わるがしこい」という似たような意味を重ねた語である。

【類義語】
腹黒い、ずる賢い、こざかしい

【対義語】
愚直、純朴、実直

狡猾(こうかつ)の解説

カンタン!解説
解説

「狡猾」という言葉はね、人がすごく賢くて、でもその賢さをちょっと悪いことに使う、つまり、ずる賢いことを指すんだよ。

たとえばね、「狡猾な手段」っていうのは、自分の目的を達成するために、ちょっとずるいやり方や、他の人を出し抜くような賢い策略を使うことを指すんだ。例えば、ゲームで勝つために、ルールの隙を利用したり、相手が気づかないような小細工をすることがこれにあたるよ。

また、「狡猾に立ち回る」っていうのは、自分が得をするように、ずる賢く行動することだよ。例えば、自分が一番良く見えるように、賢く話したり、状況を自分の方に引き寄せたりすること。つまり、自分の目的を達成するために、賢く、ちょっと悪い方法を使って、事を進めることを表しているんだ。

ちなみに、「狡猾」から派生した「こうかつさ」という言葉は、このずる賢さや、ちょっと悪巧みをする性質のことを指す名詞なんだ。また、「狡猾」は「狡黠」とも書くけど、どちらも同じ意味で、賢いけど、その賢さをちょっと悪い方法で使うことを表しているんだよ。

だから、「狡猾」という言葉は、人が自分の利益のために、ずる賢いやり方をすることを指す言葉なんだね。

狡猾(こうかつ)の使い方

ともこ
健太くん。包囲網は完璧よ。
健太
犯人は狡猾なやつだから、うまくすり抜けるかもしれないよ。
ともこ
大丈夫よ。三重の包囲網が地下にも空にも張り巡らされているのよ。
健太
それは安心だね。

狡猾(こうかつ)の例文

例文
  1. キツネは狡猾な動物というイメージが強い。
  2. ともこちゃんは狡猾そうな女性だ。
  3. 健太くんは、狡猾で目的のためなら手段を選ばない。
  4. 優秀な日本の警察を出し抜く狡猾さを持っている。
  5. 健太くんの狡猾な戦略に舌を巻いた。

狡猾の文学作品などの用例

  1. ・・・は煙草を啣えたなり、狡猾そうな微笑を浮べました。「一体日米戦争は・・・ 芥川竜之介アグニの神

  2. ・・・眼にはちょいとの間、狡猾そうな表情が浮んだ。「おれの国の人間は、・・・ 芥川竜之介奇怪な再会

  3. ・・・詩稿を王生に返すと、狡猾そうにちらりと相手を見ながら、「君の鶯鶯・・・ 芥川竜之介奇遇

「狡猾な人」とはどんな人?

「狡猾」は「ずるい」という意味で「狡猾な~」「狡猾だ」という使い方をします。

その中でよく聞くのが「狡猾な人」です。

狡猾な人」とは、「自分だけ得をしようとさりげなくずるいことをする人」です。

身近にいると厄介で困る存在ですね。

「狡猾」が「ずるい。わるがしこい。」という悪い意味なので、「狡猾」「狡猾な人」ともに、ほめ言葉では使いません。使う際は注意しましょう。