【二字熟語】
枯淡
【読み方】
こたん
【意味】
書画・文章・人柄などが、俗気がなくさっぱりしている中に趣のあること。
【語源・由来】
「枯」は「かれる。水がかわく。ひからびる。おとろえる。」
「淡」は「あわい。色や味などがうすい。」
【類義語】
風情がある、情趣がある、余韻、しみじみする、心に響く、味わい深い、もののあわれ、幽玄、幽趣佳境、渋味、静寂、閑雅、洒脱
「枯淡の境地」とは?
「枯淡」は、「枯淡の境地」という表現で使われることがあります。
「枯淡の境地」の「境地」は、ここでは「ある段階に達した心境。その人の今ある姿。」という意味です。
「枯淡の境地」は、「人柄・性質などがあっさりしていてしつこくないこと。世俗的な名利にとらわれないでさっぱりしていること。また、そのさま。」ということを表す語です。
人の目を気にしたり、派手さを求めずさっぱりしている人をいいます。
枯淡(こたん)の使い方
これは枯淡な水墨画だね。
素晴らしいわね。
こんな芸術を生み出すなんて、中国ってすごいよね。
墨の濃淡だけでここまで表現できるなんて、本当にすごいわ。
枯淡(こたん)の例文
- 枯淡の境地に至る。
- 健太くんの作品は枯淡の境地に達している。
- 晩年は枯淡の味わいで観客を魅了した。
- 欲がなくなり、枯淡の境地に近づきつつある。
- 枯淡の境地と言える画風に変わっていった。