苦汁の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
苦汁
【読み方】
くじゅう
【意味】
①にがい汁。
②つらい経験。
人生で苦労することもあるけど、それも経験やってことやな。やっぱり人生色々あるもんやね。
【語源・由来】
「苦」は「味がにがい。」
「汁」は「しる。」
【類義語】
辛酸、煮え湯を飲まされる
苦汁(くじゅう)の解説
「苦汁」という言葉はね、2つの意味があるんだよ。
まず、1つ目の意味は文字どおり「にがい汁」のこと。これは、味覚的に苦い液体、つまり口に入れた時に苦みを感じるジュースやスープなどを意味しているんだ。たとえば、薬草から作られた汁や、特定の植物から抽出したジュースなどが、この「苦汁」にあたるよ。
次に、2つ目の意味は、比喩的に人生で経験する困難や辛い時期を表すのに使われる言葉なんだ。たとえば、「苦汁を飲まされる」という表現は、文字どおり苦い汁を飲むことじゃなくて、困難や苦労を経験することを意味しているんだよ。人が大変な状況に置かれたり、問題に直面したりすることを、まるで苦い汁を飲むように辛いと感じる、っていうたとえなんだね。
また、「苦汁の日々」っていう言葉は、日々がとても辛くて苦しいことを表しているんだ。毎日が困難で、悩みや問題がたくさんあって、生活が大変だということなんだよ。
だから、「苦汁」という言葉は、直接的には苦い味のする液体を指しているけど、もっと広い意味では、人生の中で遭遇する困難や辛い体験全体を表現するために使われるんだね。
苦汁(くじゅう)の使い方
苦汁(くじゅう)の例文
- 健太くんに苦汁を飲まされた。
- 落選の苦汁を嘗める。
- 日本代表は初戦敗戦という苦汁を嘗めた。
- 幼い頃に両親を亡くし、苦汁を嘗めてきた。
- 連戦連敗の苦汁を嘗めた。
苦汁の文学作品などの用例
「苦汁」と「苦渋」の違いを解説
「苦汁」に似ている語に「苦渋」があります。
「苦渋」はにがくしぶいこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ悩むこと。(例:苦渋を味わう。苦渋に満ちた人生。)
という意味です。
「苦汁」は「苦い汁」という意味で実体があるものを言い、なめることが出来るものなので「苦汁をなめる」という表現で使われます。
対して、「苦渋」は「苦く渋い」という実体のない味覚を表す語で、「苦渋を味わう」という表現で使われます。
また、「汁」は「経験」を表し、「苦汁」は「苦い経験」をいうのに対し、「渋」は「悩み」を表し、「苦渋」は「苦い悩み」をいう点が異なります。
一方で、「苦渋」とは、「にがくてしぶい」という味の感じだけでなく、心の苦しみや悩みを抱えること、そのような感情の状態を示すんだ。
それに対して「苦渋」は、なんかもう心がギューッと締め付けられるような、辛くて悩ましい感じを言うんやろ。たとえば「苦渋の選択」とか言う時は、悩みに悩んで決めたってことやな。おー、似てるけど、ちょっとずつ違うんやな。
そして、もう一つの意味としては、人生で経験するつらいことや困難な経験を表す言葉なんだよ。