空虚の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
空虚
【読み方】
くうきょ
【意味】
①内部に何もないこと。また、そのさま。から。
②実質的な内容や価値がないこと。むなしいこと。また、そのさま。
もうひとつは、「なんかポッカリ穴が開いたみたいに、物足りない」ってことか。遊園地に行ったけど、何しても楽しくなかったりするアレやね。なんかこう、心にぽっかり穴があいてるみたいで、何やってもすっきりせーへんやつや。
【語源・由来】
「空」は「むなしい。むだ。」
「虚」は「むなしい。中身がない。から。うつろ。」
【類義語】
空疎
【対義語】
充実
空虚(くうきょ)の解説
「空虚」という言葉はね、二つの意味があるんだよ。
まずね、一つ目の意味は、中に何も入ってない状態を言うんだよ。例えば、バッグや箱が空っぽで、中に何もないとき、それを「空虚」というんだ。「空虚なる嚢袋は直上に立つこと能わず」〈中村訳・西国立志編〉っていうのは、袋が空っぽだと自分で立てないってことを言っているんだ。つまり、中身がないと、物が自分の力でしっかり立つことができないっていう例えなんだね。
二つ目の意味は、物事が表面だけで、本当の内容や価値がないことを言うんだ。これはね、何かが外から見たり聞いたりしたときには、大事そうに見えるけど、実は中身がなくて大切な価値や意味がない状態のことを指すんだ。たとえば、「空虚な論」というのは、話していることがすごく聞こえるけど、よくよく考えてみると、大切な内容がないってこと。また、「空虚な生活」っていうのは、毎日を過ごしているけど、それが楽しくなかったり、何か大事なことをしている感じがしなかったりすることを表しているんだよ。
ちなみに、この「空虚」という意味を名詞の形で表したもので、「くうきょさ」という言葉があるんだけど、これは何かがむなしいさま、または、何も内容がないことの特徴を表しているんだ。
だから、「空虚」という言葉は、中身がなくて意味がないような状態、または本当の価値がないことやその様子を指しているんだね。
空虚(くうきょ)の使い方
空虚(くうきょ)の例文
- 空虚な生活を送っている。
- それは空虚な理論だ。
- 空虚な議論を繰り返す。
- 健太くんは、空虚な表情をしている。
- 空虚感を覚える。
空虚の文学作品などの用例
「空虚」と「虚無」の違いを解説
「空虚」に似ている語に「虚無(きょむ)」があります。
「虚無」は、
①何物もなく、むなしいこと。空虚。
②この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めないこと。
③虚心であること。
④無限の宇宙。大空。虚空 (こくう) 。
⑤古代中国の老子の哲学で、万物の根源・本体は、はかりがたく無であるということ。
という意味です。
「空虚」も「虚無」も、何物もなく、むなしいことをいいます。
しかし「空虚」は、実質的な内容や価値がないことをいいます。
対して「虚無」は、すべてのものに価値や意味を認めないことをいう点が違います。
また、「空虚」は、無限の宇宙、代中国の老子の哲学で、万物の根源・本体は、はかりがたく無であるということという意味がありますが、「虚無」にそれらの意味はありません。
一方、「虚無」はもっと深い概念で、何も価値がないという思考や、すべてが無意味だという考えを指すことが多いんだ。また、宇宙のように果てしなく広いことや、老子の哲学のようにすべての始まりは捉えどころのない「無」から来るという考え方も含んでいるんだ。
対して、「虚無」はもうちょっと大きい話やな。これは「世の中の全てが意味をなさへん」とか「宇宙みたいにデカくて、どこまで行っても終わりが見えへん」とか、そんな感じやろ。老子さんの「すべてのモノのスタートは、見えへん何もない『無』や」という話もそうやな。なかなか深い話やな、これは。
一つは「中に何もない状態」を指し、もう一つは「本当の内容や価値がないこと」、つまり何かが足りないと感じることを表しているんだよ。