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「無謀」の意味と使い方や例文!「無茶」「無理」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
無謀

【読み方】
むぼう

【意味】
結果に対する深い考えのないこと。また、そのさま。無茶。無鉄砲。

【語源・由来】
「無」は「打ち消しを表す助字。」
「謀」は「はかる。くわだてる。考えをめぐらす。」

【類義語】
無茶、無鉄砲、向こう見ず、蛮勇、愚策

【対義語】
先見、丹念、謀、慎重、計画的、堅実、臆病

無謀(むぼう)の使い方

ともこ
吹雪の予報が出ているのに山に行くの?
健太
行かないとだめなんだ。
ともこ
そんなの無謀よ。
健太
でも山が僕を呼んでいるんだ。

無謀(むぼう)の例文

  1. 無謀な登山で遭難する。
  2. 自転車の無謀運転が後を絶たない。
  3. 無謀な旅行計画だった。
  4. 女性一人であの国に行くのは無謀だと思う。
  5. この悪天候に船を出すのは無謀だ。

「無謀」と「無茶」「無理」の違いは?

無謀」に似ている語に「無茶(むちゃ)」「無理(むり)」があります。

無謀」と「無茶」の違い

無茶」は、
①筋道が立たず、道理に合わないこと。また、そのさま。「無茶をいう」「無茶な考え」
②程度がはなはだしいこと。度を越していること。また、そのさま。「無茶な飲酒」
③知識がないこと。また、そのさま。

という意味です。

無謀」と「無茶」は、無鉄砲という意味が同じです。

無謀」の意味を辞書で調べると、「無茶」と書いてあることから同義語と言えます。

無謀」と「無茶」を言い換えても、文章として成立することが多いです。

しかし、「無茶」には、知識がないという意味がありますが、「無謀」にその意味がない点が違います。

「無謀」と「無理」の違い

無理」は、
①物事の筋道が立たず道理に合わないこと。また、そのさま。「無理をいわれても困る」
②実現するのがむずかしいこと。行いにくいこと。また、そのさま。「無理を承知で引き受ける」
③しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。「無理に詰め込む」

という意味です。

無謀」は、明らかに不可能なことをいいます。対して「無理」は、無茶なことをいいます。

なので、「無理」と「無茶」は言い換えても文章が成立することが多いです。

また、「無理」は行為に対する言葉です。対して「無謀」は、結果を予測した上で使う言葉である点が違います。

不可能の度合いでいうと。無謀>無茶無理になります。