【二字熟語】
仲買
【読み方】
なかがい
【意味】
物品や権利の売買の媒介をして営利をはかること。また、それを業とする人。ブローカー。
仲買は、卸売業者と小売業者の間に介在して大口の商品を分け売りしたり、複数の生産者から生産物を買い集めて卸売業者に売り込むなど、商品流通の過程で売買取引を円滑化する役割も果たしている。
【語源・由来】「仲」は「なか。」
「買」は「代価を払って品物を求める。かう。」
【類義語】
卸、卸売り、小売り
仲買(なかがい)の使い方
ここの寿司屋は、市場の仲買人とテレビ電話で話して、その目で見て確かめたネタしか使わないんだって。
寿司屋の世界もリモートなのね。
テレビ電話やZOOMのおかげで便利になったよね。
便利だけど、モニター越しに鮮度が分かるのか、はなはだ疑問だわ。
仲買(なかがい)の例文
- 獲れた魚は、仲買人によって全量買い付けられ、大都市に運ばれる。
- 仲買人たちが、品定めした後、次々と競り落としていきました。
- 酒造会社は、仲買会社を通して、多くのさつまいも農家と契約している。
- 仲買人の資格を持つ彼に、競りに連れてきてもらいました。
- 牛馬の仲買人を馬喰といいます。
「仲買人」と「仲介人」の違いは?
「仲買」は、「仲買人(なかがいにん)」という表現で使われることがあります。
「仲買人」とは、
①仲買の業務を行う人。仲買。仲買商。ブローカー。
②卸売市場の「仲卸業者」の旧称。
という意味です。
「仲買人」と「仲介人」の違いとは?
その「仲買人」に似ている語に「仲介人(ちゅうかいにん)」があります。
「仲介人」とは、商品のみではなく、いざこざの間に入ることで問題解決を行う立場にある者をいいます。
弁護士や不動産会社などが、「仲介人」として有名です。
「仲買人」も「仲介人」も、仲介して仲をとりもつことをいいます。
しかし「仲買人」は、商品の販売に関して仲をとりもつことをいいます。
対して「仲介人」は、仲裁するという役割がある点が、「仲買人」と違います。