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「傘下」の意味と使い方や例文!「傘下に入る」と「子会社」の違いは?(類義語)

【二字熟語】
傘下

【読み方】
さんか

【意味】
中心的な人物・勢力のもとに部下・同志として寄り集まること。翼下。

【語源・由来】
「傘」は「かさ。ひがさ・あまがさなど。また、かさのようにおおうもの。」
「下」は「くだる。さがる。おろす。低いほうに動く。また、動かす。」

【類義語】
翼下

傘下(さんか)の使い方

健太
あの車もあの車も少し前までフォードの傘下にあったんだよ。
ともこ
へえ。でも今は違うのね?
健太
そうなんだ。インドの会社に買収されたんだ。
ともこ
さすがマハラジャの国。豪勢ね。

傘下(さんか)の例文

  1. 傘下に収めようとした企業から反発された。
  2. 大資本の傘下に入った。
  3. テレビ局を傘下に収める。
  4. IT企業の傘下になる。
  5. 巨大グループの傘下に入る。

「傘下に入る」と「子会社」の違いは?

傘下」は主に「傘下に入る」という表現で使われます。

傘下に入る」とは、ある企業の統制・支配を受ける立場になる

という意味です。

その「傘下に入る」に似ている言葉に「子会社」があります。

子会社」は他会社の支配を直接受け、財務・営業・事業方針を決定する機関を他会社に支配されている会社。

という意味です。

【両語の違い】

傘下に入る」と「子会社」の違いは、「子会社」には、株式の50%超を親会社に保有されている会社という法的な定義がある点です。「傘下に入る」には法的な定義はありません。

子会社」は親会社が株式の50%超を保有していることから、過半数の議決権を握られ、財務・営業・事業方針の決定権は親会社にあります。

対して「傘下に入る」は、株式を買収されたが50%未満である、あるいは株式取得はないが経営上強い影響を受ける場合をいいます。