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「軟弱」の意味と使い方や例文!「柔弱」「貧弱」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
軟弱

【読み方】
なんじゃく

【意味】
①質がやわらかく弱いこと。また、そのさま。
②意志・態度などがしっかりしていないこと。相手の言いなりになりやすいこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「軟」は「やわらかい。」
「弱」は「よわい。」

【類義語】
虚弱、ひ弱、薄弱、惰弱、羸弱

【対義語】
強剛、屈強、確固、強固

軟弱(なんじゃく)の使い方

ともこ
健太くんが空手部の部長になったって聞いたわよ。
健太
そうなんだ。これからは部長様なんだよ。
ともこ
軟弱な健太くんが部長になるなんて、空手部が崩壊してしまうんじゃないの?
健太
空手部で相当きたえられたから、入部当時の軟弱だった僕とは違うんだよ。

軟弱(なんじゃく)の例文

  1. そんな軟弱な精神では受験戦争で勝てない。
  2. 最近の若者は軟弱な輩ばかりだ。
  3. 首相は軟弱外交と非難された。
  4. 軟弱な地盤に家を建てるとは正気の沙汰ではない。
  5. 健太くんは色白で軟弱そうだが、意外と強い。

「軟弱」と「柔弱」「貧弱」の違いは?

軟弱」に似ている語に「柔弱(にゅうじゃく)」「貧弱(ひんじゃく)」があります。

「軟弱」と「柔弱」の違い

柔弱」は、気力や体質が弱々しいこと。また、そのさま。じゅうじゃく。

という意味です。

軟弱」は、自分の意志がなく、他人の言いなりになることを言います。

対して「柔弱」は、「柔弱なからだ」のように、気力や体が弱々しいことをいうので意味が違います。

また、「軟弱」には、「軟弱な地盤」のように、質がやわらかく弱いという意味がありますが、「柔弱」にその意味はありません。

「軟弱」と「貧弱」の違い

貧弱(ひんじゃく)」は、
1 みすぼらしく、見劣りのすること。また、そのさま。
2 乏しく、必要を満たすに十分でないこと。また、そのさま

という意味です。

軟弱」は、「軟弱な地盤」「軟弱な態度」のように、質や気力が弱いことをいう語です。

対して「貧弱」は、「貧弱な造り」「貧弱なボキャブラリー」のように、みすぼらしい、乏しい、見劣りするという意味で使われるので意味が違います。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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