【二字熟語】
軟弱
【読み方】
なんじゃく
【意味】
①質がやわらかく弱いこと。また、そのさま。
②意志・態度などがしっかりしていないこと。相手の言いなりになりやすいこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「軟」は「やわらかい。」
「弱」は「よわい。」
【類義語】
虚弱、ひ弱、薄弱、惰弱、羸弱
【対義語】
強剛、屈強、確固、強固
軟弱(なんじゃく)の使い方
健太くんが空手部の部長になったって聞いたわよ。
そうなんだ。これからは部長様なんだよ。
軟弱な健太くんが部長になるなんて、空手部が崩壊してしまうんじゃないの?
空手部で相当きたえられたから、入部当時の軟弱だった僕とは違うんだよ。
軟弱(なんじゃく)の例文
- そんな軟弱な精神では受験戦争で勝てない。
- 最近の若者は軟弱な輩ばかりだ。
- 首相は軟弱外交と非難された。
- 軟弱な地盤に家を建てるとは正気の沙汰ではない。
- 健太くんは色白で軟弱そうだが、意外と強い。
「軟弱」と「柔弱」「貧弱」の違いは?
「軟弱」に似ている語に「柔弱(にゅうじゃく)」「貧弱(ひんじゃく)」があります。
「軟弱」と「柔弱」の違い
「柔弱」は、気力や体質が弱々しいこと。また、そのさま。じゅうじゃく。
という意味です。
「軟弱」は、自分の意志がなく、他人の言いなりになることを言います。
対して「柔弱」は、「柔弱なからだ」のように、気力や体が弱々しいことをいうので意味が違います。
また、「軟弱」には、「軟弱な地盤」のように、質がやわらかく弱いという意味がありますが、「柔弱」にその意味はありません。
「軟弱」と「貧弱」の違い
「貧弱(ひんじゃく)」は、
1 みすぼらしく、見劣りのすること。また、そのさま。
2 乏しく、必要を満たすに十分でないこと。また、そのさま
という意味です。
「軟弱」は、「軟弱な地盤」「軟弱な態度」のように、質や気力が弱いことをいう語です。
対して「貧弱」は、「貧弱な造り」「貧弱なボキャブラリー」のように、みすぼらしい、乏しい、見劣りするという意味で使われるので意味が違います。