姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「清純」の意味と使い方や例文!「清楚」「純粋」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
清純

【読み方】
せいじゅん

【意味】
清らかで素直なこと。世の中のけがれにそまっていないこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「清」は「けがれがなくさっぱりしている。すがすがしい。」
「純」は「まじりけがない。」

【類義語】
清潔、潔浄

【対義語】
妖艶、不倫

清純(せいじゅん)の使い方

健太
この女優は、清純な役が多かったから悪役は初めてだよね。
ともこ
清純なイメージを壊して、演技の幅を広げたいのかしらね。
健太
元々演技はへたじゃないから楽しみだね。
ともこ
演技派女優になると良いわね。

清純(せいじゅん)の例文

  1. ともこちゃんは、清純派のアイドルとして人気がある。
  2. あの女子校は清純な学生ばかりです。
  3. 清純無垢な女性に育ってほしい。
  4. 白いワンピースが、彼女の清純さを際立たせていた。
  5. 清純派女優の代表格だった彼女も、孫が生まれておばあちゃんか。

「清純」と「清楚」「純粋」の違いは?

清純」似ている語に「清楚(せいそ)」「純粋(じゅんすい)」があります。

「清純」と「清楚」の違い

清楚」は、飾りけがなく、清らかなこと。また、そのさま。

という意味です。

清純」も「清楚」も清らかなことをいいます。

清純」も「清楚」も同じような意味で使われますが、「清純」の「」は、まじりけがないことをいい、「清楚」の「」は、すっきりとしたさまをいう点が違います。

「清純」と「純粋」の違い

純粋」は、
1 まじりけのないこと。雑多なものがまじっていないこと。また、そのさま。
2 邪念や私欲のないこと。気持ちに打算や掛け引きのないこと。また、そのさま。
3 そのことだけをいちずに行うこと。ひたむきなこと。また、そのさま。
4 哲学で、外的、偶然的なものを含まず、それ自体の内的な普遍性・必然性をさす。
5 学問で、応用を考えず理論だけを追究する分野。純粋数学・純粋法学など。

という意味です。

清純」と「純粋」は、ともに「」という字があるため、まじりけがないという意味が共通しています。

しかし、「清純」は、世俗にまみれていない清らかさをいう語ですが、「純粋」は、邪念や私欲がないことをいう点が違います。

また、「純粋」には、「学問に対する純粋な情熱」のように、ひたむきなことをいう意味や学問・哲学用語の意味が含まれる点が「清純」とは違います。