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「濃厚」の意味と使い方や例文!「濃密」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
濃厚

【読み方】
のうこう

【意味】
①味・色・におい・成分などが濃いさま。こってりとしたさま。
②ある可能性が強く予想されるさま。
③きわめて刺激的で情欲をそそるさま。

【語源・由来】
「濃」は「こってりとしている。色や味がこい。」
「厚」は「ゆたか。ゆたかにする。」

【類義語】
濃い

【対義語】
淡白

濃厚(のうこう)の使い方

健太
明日の運動会は中止が濃厚だね。
ともこ
中止になんてさせないわ。
健太
台風が接近中なんだからしょうがないよね。
ともこ
てるてるぼうずパワーで台風を寄せつけなければいいのよ。

濃厚(のうこう)の例文

  1. 知事が感染症の濃厚接触者になり、公務から離れた。
  2. 濃厚な味のらーめんよりもあっさりした味の方が好きだ。
  3. このシュークリームには、濃厚なカスタードクリームがあふれんばかりに入っています。
  4. だが私はかつて、あのように濃厚な色彩を持った夢を見たことがない。(江戸川乱歩、江戸川乱歩全短編3)
  5. 戦争が起きる気配が濃厚になってきた。

「濃厚」と「濃密」の違いは?

濃厚」に似ている語に「濃密(のうみつ)」があります。

濃密」とは、密度が濃くてこまやかなさまをいいます。

濃厚」も「濃密」も、密度が高いという意味があります。

しかし「濃密」は、「濃密泡の洗顔フォーム」「濃密な色彩」のように、びっしり、隙間なくという意味で使われます。

対して「濃厚」は、味・色・におい・成分などが濃いさまをいい、「濃密」のようなびっしりというニュアンスはありません。

また、「濃厚」が、可能性が強く予想されるさまをいう点も「濃密」と違います。