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「悩乱」の意味と使い方や例文!「身心悩乱」とは?(類義語)

【二字熟語】
悩乱

【読み方】
のうらん

【意味】
悩み苦しんで心が乱れること。

【語源・由来】
「悩」は「思いわずらう。なやむ。なやみ。なやます。」
「乱」は「物事がもつれて秩序がなくなる。みだれる。みだす。」

【類義語】
憂患、憂慮、憤悶

悩乱(のうらん)の使い方

ともこ
こんな人気のないところで何をしているの?
健太
悩乱を静めるには持ってこいの場所なんだ。
ともこ
あら邪魔してごめんなさいね。
健太
いいんだ。そろそろ脳内が整理されてきたんだ。

悩乱(のうらん)の例文

  1. どんな敵を打たれるかも知れないという微かな恐怖であった。この場をどう切り抜けたらいいか知らという思慮の悩乱でもあった。(夏目漱石、明暗)
  2. 思春期の頃の僕は、両親を大いに悩乱させた。
  3. 事故で家族を失ったと思い悩乱していた彼は、生きている家族の姿を見て心底安堵した。
  4. 不馴れのためにペンが横へ外れるかも知れませんが、頭が悩乱して筆がしどろに走るのではないように思います。(夏目漱石、こころ)
  5. 悩乱状態の健太くんに冷静さを求めることは不可能だった。

「身心悩乱」とは?

悩乱」を用いた表現の一つに「身心悩乱(しんしんのうらん)」があります。

身心悩乱」の「身心」は、「こころと、からだ。精神と身体。」という意味です。

身心悩乱」とは、悩み苦しんで心身共に乱れることをいいます。

【例文】

  1. ともこちゃんが僕のもとを去り、身心悩乱状態になった。
  2. 身心悩乱して、五体逼迫しければ(太平記・二三)
  3. 身心悩乱した彼を一人にしておくのは危険だと判断した。