【二字熟語】
悩殺
【読み方】
のうさつ
【意味】
ひどくなやますこと。特に、女性がその美しさや性的魅力で男性の心をかき乱し、夢中にさせること。
【語源・由来】
「悩」は「思いわずらう。なやむ。なやみ。なやます。」
「殺」は「程度を強める語。」
【類義語】
骨抜き
悩殺(のうさつ)の使い方
悩殺的なダンスだったね。
女性から見ても魅力的だったわ。
ああいう色気はどこから出てくるんだろうね。
目から、悩殺ビームが出ているのかしらね。
悩殺(のうさつ)の例文
- 健太くんは、その美しい女性にすっかり悩殺されてしまった。
- 彼はそのセクシーな歌声で、女性たちを悩殺しました。
- これはヨーロッパじゅうの女を悩殺するほどの人で、また女ごころの征服者でもあった。(ドストエフスキー、白痴)
- 悩殺的な彼女の姿を見て目をそらしました。
- あれほどの美女に悩殺されてみたいものだ。
「悩殺的」とは?
「脳殺」を用いた表現の一つに「悩殺的(のうさつてき)」があります。
「悩殺的」とは、名詞「悩殺」に、接尾辞「的」がついた語です。
「的」は、「…の。…のような。…に関する。」という意味です。
「悩殺的」とは、ひどく悩ますような、魅力的なという意味です。
【例文】
- 悩殺的なドレスを着るともこちゃんに、男性陣は目を奪われた。
- ソウピーは婦人伝道師からもらった例のネクタイを直し、奥の方へ尻込みしようとするカフスを袖口にひっぱり出すと、帽子も悩殺的な角度にかぶりなおして、若い女の方へとにじり寄っていった。(O.ヘンリー、O.ヘンリー短編集)