読み方で悩みやすい漢字の一つに、「嗚咽」があります。
Q「嗚咽」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
嗚咽の読み方
- 「おえつ」
- 「なきいん」
- 「おえつ」と「なきいん」両方とも
このページでは、悩みやすい「嗚咽」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「嗚咽」の読み方は、「おえつ」?「なきいん」?
嗚咽の正しい読み方は、「おえつ」「なきいん」どちらなのでしょうか。実際に読もうとすると難しいと感じるかもしれませんね。
「嗚」の音読みには「オ」、訓読みには「ああ」「なげ(く)」があります。また、「咽」の音読みには「イン」「エツ」「エン」があり、訓読みには「のど」「むせ(ぶ)」「の(む)」があります。
嗚咽の読み方は「おえつ」が正しく、「なきいん」は間違いになります。
正解は、①の「おえつ」です。
広辞苑には「おえつ」の項目はありますが、「なきいん」はありません。
また、嗚咽の「嗚」は、声を出してなく「鳴」とは異なる漢字です。嗚咽の「嗚」を用いた言葉には、他に「嗚呼(ああ)」があります。
「嗚咽」の意味
嗚咽の意味は「むせび泣くこと」「むせび泣きの漢語的表現」です。
「嗚」には「ああ」「嘆息・感嘆の声」「なげく」「いたむ」の意味があります。また、「咽」には「のど」「のむ」「むせぶ」「声がつまる」の意味があります。この二つの漢字から声をつまらせて泣く様子が伝わってきますね。
嗚咽を用いた例文には「嗚咽が漏れる」があります。
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まとめ
- 嗚咽の読み方は「おえつ」が正しい。
- 「なきいん」と読むのは間違い。
- 嗚咽は「むせび泣くこと」を意味する。