「臆面」の意味と使い方や例文！「臆面にも出さない」は間違い！正しくは？（類義語）

臆面の読み方・意味とは？（類義語）

【二字熟語】
臆面

【読み方】
おくめん

【意味】
気後れした顔つき。臆したようす。

「臆面」という言葉は、恐れや不安を感じている表情や様子を指すんだ。

つまり、何かに気後れしている、もしくは怯えているような顔つきや態度を表現するときに使うんだよ。

ああ、そういうことか。つまり、「恐がってる顔」や「ビビってる様子」を「臆面」って言うんやな。

何かにビビって、その顔つきや様子がそれを表してるってわけやな。

【語源・由来】
「臆」は「気おくれする。」
「面」は「人の顔。」

【類義語】
（臆面もないの類義語）厚かましい

臆面（おくめん）の解説

カンタン！解説

「臆面」っていう言葉は、怖がったり、引いたり、ためらったりするような顔つきや様子を表しているんだよ。

例えば、「臆面もなくしゃしゃり出る」という表現の、「臆面もなく」という部分は、「怖がったり、ためらったりする様子が全くなく」という意味になるよ。だから、「臆面もなくしゃしゃり出る」という表現を全体で見ると、「全くためらったり、怖がったりせずに堂々と現れる」っていう意味になるんだ。

また、「臆面もなく喋り続ける」というのは、どんな場所でも、誰の前でも、怖がらずにずっと話し続けることだね。

そして、この「臆面」という言葉の後には、「もなく」という言葉を使って、何かをせずに、という意味の打消しの言葉がよく付くんだ。つまりこれは、全く怖がらない、たじろがない、という意味になるんだ。

この言葉は、人がどんな状況でも、自分に自信を持って、怖がらないで行動する様子を表現するのに使うことが多いんだよ。自分に自信を持って、何も恐れずに行動することの大切さを教えてくれる表現なんだね。

臆面（おくめん）の使い方

ともこちゃんは今日も星のように輝いているね。

臆面もなく、よく歯の浮くようなセリフを言えるわね。

真実だもん。

噓くさいわ。

臆面（おくめん）の例文

1. 臆面もなくしゃしゃりでる。
2. 健太くんは臆面もなく、自らをアーティストと名乗っている。
3. 臆面もなく電車の中で化粧をする人が増えた。
4. 臆面もなくよくそんなことが言えたもんだ。
5. 臆面もなく部屋にあがりこみ、自分の部屋のようにくつろでいる。

臆面の文学作品などの用例

1. ･･･て気が勇みますので、臆面もなく別の待合へ入りましたが、誰も居りま･･･ 泉鏡花「政談十二社」

2. ･･･満蔵は臆面もなくそんなことを言って濁笑いをやってる。実際満蔵の言･･･ 伊藤左千夫「隣の嫁」

3. ･･･尺豊かの高さに掲げ、臆面もなく白昼を振りかざして痴けの沙汰。･･･ 織田作之助「猿飛佐助」

「臆面にも出さない」は間違い！

「臆面」を用いた「臆面にも出さない」という表現を見かけることがあります。

しかし「臆面にも出さない」は誤用です。

正しくは「臆面もない」で、気後れ・遠慮をするようすのないさまをいいます。

「臆面にも出さない」は、「噯（おくび）にも出さない」と混同した間違いだと考えられます。

【例文】
・自分は天才だと臆面もなく言ってのける。