「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

「憐憫」の意味と使い方や例文!「憐憫を垂れる」「憐憫の眼差し」とは?(類義語)

【二字熟語】
憐憫

「憐愍」とも書く。

【読み方】
れんびん

【意味】
あわれむこと。あわれみ。れんみん。

【語源・由来】
「憐」は「あわれむ。あわれみ。」
「憫」は「あわれむ。うれえる。」

【類義語】
哀憐

【対義語】
非情、薄情、冷血

「憐憫を垂れる」「憐憫の眼差し」とは?

憐憫」は「憐憫を垂れる」「憐憫の眼差し」という表現で使われます。

「憐憫を垂れる」とは?

憐憫を垂れる」とは、「垂れる」という語から、目上の人が目下の人に対してあわれむことをいいます。なので、目下の人が目上の人に対して使うことはできません。

【例文】

  1. やる気が空回りしている部下に憐憫を垂れる
  2. 小さい頃に両親を亡くした私に、大人たちは憐憫を垂て気にかけてくれた。
  3. 連日残業をしている部下に憐憫を垂れた。

「憐憫の眼差し」とは?

憐憫の眼差し」は、あわれむような眼差しのことをいいます。弱っている人や落ち込んでいる人に送る視線をいいます。

【例文】

  1. 上司に叱られたともこちゃんに、憐憫の眼差しを向けた。
  2. 障害を持っているからといって、憐憫の眼差しを送らないでほしい。
  3. 上司に裏切られすべてを失った健太くんに憐憫の眼差しを送った。
  4. 同僚からの憐憫の眼差しを見て、自分の苦境を再認識させられた。

憐憫(れんびん)の使い方

ともこ
健太くん。また0点を取ったの?
健太
そんな憐憫の目で見ないでくれ。
ともこ
憐憫の目で見られたくないなら、せめて70点くらいは取らないとだめよ。
健太
勉強ととことん相性が悪いんだよ。

憐憫(れんびん)の例文

  1. 健太くんに憐憫の情を催す。
  2. 狭い檻に閉じ込められている動物たちに憐憫の情を抱いた。
  3. お金に執着する健太くんの姿に憐憫を感じた。
  4. 憐憫の情が胸にこみあげてきた。
  5. 哀れな人々に対して深い憐憫の情を抱いた。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



error: 右クリックはできません。