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「籠絡」の意味と使い方や例文!「懐柔」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
籠絡

【読み方】
ろうらく

【意味】
巧みに言いくるめて人を自由にあやつること。まるめこむこと。

【語源・由来】
「籠」は「中にこめる。とりこむ。」
「絡」は「糸をからめる。」

【類義語】
懐柔、甘言、口車

籠絡(ろうらく)の使い方

健太
ともこちゃん。たい焼きをあげるよ。
ともこ
ありがとう。急にどうしたの?
健太
ともこちゃんを籠絡させるにはたい焼きだって、ともこちゃんのお兄さんに聞いたんだ。あっ。秘密だった。
ともこ
何ですって。私を籠絡させたいなら、餡子じゃなくてカスタードのたい焼きを持って来なさいよ。

籠絡(ろうらく)の例文

  1. 余は不覚にも、蛸博士の禿頭なる事実を余の妻に教えておかなかったのである。そしてそのために不幸なる彼の女はついに蛸博士に籠絡せられたのである。(坂口安吾、風博士)
  2. 甘言を用いて彼を籠絡した。
  3. 彼女が、あの放蕩者に籠絡されて結婚までするとは思わなかった。
  4. 彼は、社長を籠絡して私たちに協力させた。
  5. 大金で敵対する人たちを籠絡する。

「籠絡」と「懐柔」の違いは?

籠絡」に似ている語に「懐柔(かいじゅう)」があります。

懐柔」は、巧みにてなずけ従わせることという意味です。

籠絡」も「懐柔」も、人をうまく言いくるめて思うままにすることをいいます。

しかし「懐柔」は、自分の思うとおりに従わせることをいいます。

対して「籠絡」は、自分の思うとおりに操ることをいいます。