【二字熟語】
采配
【読み方】
さいはい
【意味】
①軍陣で大将が打ち振るって士率を指揮するのに用いた具。厚紙を細く切ってふさを作り、これに柄をつけたもの。さい。
②転じて、指図。指揮。
③はたき。ちりはらい。
【語源・由来】
元々は、軍陣で大将が打ち振るって士率を指揮するのに用いた具。厚紙を細く切ってふさを作り、これに柄をつけたものをいう。
【類義語】
指揮する、統率する、指図する、取り仕切る、指示する、号令をかける、軍勢を率いる、手綱をとる、陣頭に立つ
「采配を振る」とは?「采配を振るう」は誤用!
「采配」は、「采配を振る」や「采配を振るう」という形で使われます。
「采配を振る」や「采配を振るう」は、「指揮をとる」「指図をする」というような意味で使われます。
しかし実際は「采配を振る」が正解で、「采配を振るう」は間違いです。
❌経営の采配を振るう。
⭕監督がチームに合流し采配を振る。
「采配」は厚紙を細く切ってふさを作り、これに柄をつけた道具のことをいうので、「振る」が正解です。
「振るう」は「こぶしや武器などを大きく、また、勢いよく振り動かすこと」をいい、「采配」を大きく振ると指示が伝わりにくそうです。
「采配を振る」を使う人・・・32.2%
「采配を振るう」を使う人・・・56.9%データソース→文化庁の平成29年度「国語に関する世論調査」
このように間違って使っている人が過半数を占めています。
「采配を振るう」は一般的に認知され始めていますが、辞書的には「采配を振る」が正解で、「采配を振るう」は間違いです。
采配(さいはい)の使い方
チームが負けたのは僕の采配ミスだな。
それをいったら、健太くんを監督にした私のミスよ。
一緒にみんなに謝ろうか。
そうね。土下座して謝りましょう。
采配(さいはい)の例文
- 監督の采配がズバリ的中した。
- 副社長が社長に代わって采配を振るっている。
- 料理長として厨房の采配を振るっている。
- 野球チームの采配を任される。
- 彼の直接的な采配なしで、あの大仕事が成功するわけがない。