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「是認」の意味と使い方や例文!「肯定」「容認」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
是認

【読み方】
ぜにん

【意味】
よしと認めること。

【語源・由来】
「是」は「ただしい。正しいと認める。」
「認」は「それと見定めて許す。承知する。みとめる。」

【類義語】
容認、肯定

【対義語】
否認

是認(ぜにん)の使い方

ともこ
ロシアの侵略行為を是認するわけにはいかないわよね。
健太
そうだね。撤退するよう働きかけたいところだね。
ともこ
ウクライナは領土をプーチンに差し出して早く戦争を終結させよという暴論を恥ずかしげもなく発言している人がいるみたいなの。
健太
それはロシアの進行を是認することになる最も駄目な解決方法だよね。何かほかの方法で戦争を早期に終結させたいね。

是認(ぜにん)の例文

  1. 私は、この青年が今私に対して加えた非難のすべてを是認いたします。(アレクサンドル・デュマ、モンテ・クリスト伯)
  2. ある声 お前はお前のしたことをどこまでも是認するつもりだな。僕 どこまでも是認しているとすれば、何もお前と問答などはしない。(芥川龍之介、或阿呆の一生・侏儒の言葉)
  3. 彼の存在の価値を是認し保護しようとする人はないであろうか。彼はまだ若いのだ。(柳宗悦、民芸四十年)
  4. 原爆投下を是認する発言をしたのは彼だ。
  5. ともこちゃんのクラスの計画を是認する。

「是認」と「肯定」「容認」との違いは?

是認」に似ている語に「肯定(こうてい)」「容認(ようにん)」があります。

「是認」と「肯定」の違いは?

肯定」は、
①同意すること。認めること。価値があると判断すること。
②命題において述語が主語に結合する仕方で与えられていること。

という意味です。

是認」も「肯定」も、よい、またはそうであると認めることをいいます。

しかし「是認」は、それでよい、または事実であると認めることをいいます。

対して「肯定」は、そうであると認めること、よい、正しいと同意する考えをもって認めることをいいます。

「是認」と「容認」の違いは?

容認」は、「よいとみとめてゆるすこと。認容。」という意味です。

是認」も「容認」も、認めることをいいます。

しかし「是認」は、それでよい、または事実であると認めることをいいます。

対して「容認」は、それでもかまわないと認めることをいいます。