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「掣肘」の意味と使い方や例文!「掣肘を加える」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
掣肘

【読み方】
せいちゅう

【意味】
わきから干渉して人の自由な行動を妨げること。

【語源・由来】
「呂氏春秋」審応覧・具備にある、宓子賤が二吏に字を書かせ、その肘 (ひじ) を掣 (ひ) いて妨げたという故事から。

【類義語】
過干渉、束縛

【対義語】
放任、野放し

掣肘(せいちゅう)の使い方

健太
生徒会に不満を持ち、掣肘する機会をうかがっている生徒グループが存在するみたいだよ。
ともこ
批判する方は楽よね。批判するくらいなら代替案を出せばいいのに。
健太
代替案も出せないのに、足を引っ張るような輩に負けないでね。
ともこ
負ける気がしないわ。

掣肘(せいちゅう)の例文

  1. 二人が互いに掣肘し合っている間に、ともこちゃんに漁夫の利を占めさせた。
  2. ワンマン経営者は、株主から掣肘を受けることを嫌う。
  3. 貴族の権力は増大し、皇帝ですら二人が互いに掣肘することは不可能だった。
  4. 内閣を掣肘する議会外機関である枢密院を置いた。
  5. 出世すれば、気に入らない存在を掣肘も淘汰もできる。

「掣肘を加える」とは?

掣肘」を用いた表現の一つに「掣肘を加える(せいちゅうをくわえる)」があります。

掣肘を加える」とは、脇から干渉して、相手が自由に行動できないようにするという意味です。

【例文】

  1. 先生たちは、生徒のすることに掣肘を加えるつもりはない。
  2. 主導権を確保するため、彼らに掣肘を加えた。
  3. 幕府は、大名の強大化を恐れ、度々掣肘を加えた。