「絶世」の意味と使い方や例文！「希代」との違いは？（類義語）

【二字熟語】
絶世

【読み方】
ぜっせい

【意味】
世に比較するもののないこと。並ばずすぐれていること。

【語源・由来】
世に絶（すぐ）れるの意。

【類義語】
希代

絶世（ぜっせい）の使い方

最近、絶世の美少年を顔面国宝級っていうよね。

顔面国宝級って言われてみたいわね。

絶世の美少年だと、楽に世渡りができるのかな。

絶世の美少年なりに悩みはあると思うわよ。

絶世（ぜっせい）の例文

1. 小野小町は絶世の美女だったと言われている。
2. するとそこへ現れたのは絹川といふ絶世の美男子で二十七になる会社員だ。（坂口安吾、金銭無情）
3. 母は絶世の美人と言われる事がひどく嫌いで、父がそれを言う度に、母は本気で怒った顔をした。（森茉莉、貧乏サヴァラン）
4. 彼女は誰もが認める絶世の美女だ。
5. 男子の方はいかれたのの数も女子より多いらしいし、文豪とか絶世の詩人とかいう人間の娘は大てい婆さんだからか、あまり口をかけて来ない。（森茉莉、贅沢貧乏）

「絶世」と「希代」の違いは？

「絶世」に似ている語に「希代（きたい）」があります。

「希代」とは、
①世にもまれなこと。珍しいこと。
②あやしむべきこと。不思議なこと。

という意味です。

「絶世」も「希代」も、非常にまれなことをいいます。

しかし「絶世」は、非常にすぐれていることを表す語で、美人の形容として使うことが多いです。

対して「希代」は、まれで珍しい、怪しいという意味で、文章で使われることが多いです。