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「精緻」の意味と使い方や例文!「精密」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
精緻

【読み方】
せいち

【意味】
極めて詳しく細かいこと。たいへん綿密なこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「精」は「念入りでこまかい。くわしい。」
「緻」は「きめが細かい。行き届いてくわしい。」

【類義語】
細緻、精密

【対義語】
粗笨

精緻(せいち)の使い方

健太
この本はおもしろいの?
ともこ
精緻な伏線が張り巡らされていて、とてもおもしろいわよ。
健太
伏線を回収していく過程はたまらなくおもしろいよね。
ともこ
読んで感想を聞かせて。

精緻(せいち)の例文

  1. 作家の精緻を極めた描写に、専門家も瞠目した。
  2. 精緻に分析して論文にまとめました。
  3. 精緻な筆遣いで、まるで写真のような絵でした。
  4. 表面を精緻に整えないと、その後の作業に影響が出ます。
  5. その部屋には、精緻な紋様のある高そうな絨毯が敷かれていた。

「精緻」と「精密」の違いは?

精緻」に似ている語に「精密(せいみつ)」があります。

精密」は、
①極めて細かい点にまで注意が行き届いていること。また、そのさま。
②細部にいたるまで正確な寸法で作られていること。また、そのさま。

という意味です。

精緻」も「精密」も、細かいことをいいます。

しかし「精緻」は、細かく綿密なことをいいます。

対して「精密」は、細かく注意が行き届いていることをいいます。

精密」は、「精密検査」や「精密機器」のように、科学や工業の分野で使われることが多いです。

対して「精緻」は、「精緻な細工」のように、人の手が加わったものに対して使うことが多いです。