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「後学」の意味と使い方や例文!「後学のために」とは?(類義語・対義語)

後学の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
後学

【読み方】
こうがく

【意味】
①後進の学者。後覚 (こうかく) 。
②将来、自分のためになる知識や学問。

二字熟語の博士
「後学」という言葉には二つの意味があるんだ。一つ目は、後に続く学者や研究者のこと。

そして二つ目は、将来自分の役に立つ知識や学問のことを指すんだよ。

助手ねこ
へぇ〜、そういうことかいな。つまり、最初の意味は「これから出てくる学者さんたち」ってわけやな。

そして二つ目は、「これから先、自分のためになる勉強や知識」ってことかいな。なるほどなぁ。将来のためになることをちゃんと学んでおかなあかんってことやね。

【語源・由来】
「後」は「のち。あと。」
「学」は「学問。」

【類義語】
後輩、後進

【対義語】
先学

後学(こうがく)の解説

カンタン!解説
解説

「後学」という言葉は、二つの意味を持っているんだよ。

まず一つ目の意味は、「後進の学者」つまり、自分よりも後に学問を学ぶ人たちのことを指すんだ。例えば、「後学の徒」というのでは、自分より後の時代に学ぶ人たち、すなわち学問を継承していく後輩たちを意味しているんだよ。これは、自分が学んできたことを、次の世代に伝えていく重要な役割を持つ人々のことを言っているわけなんだ。また、反対の言葉に「先学」というのがあるよ。これは、自分よりも前に学んだ人たち、つまり先輩学者のことを言うんだ。

二つ目の意味は、「将来、自分のためになる知識や学問」ということを示していているよ。これは、自分がこれから学ぶこと、身につけることが将来的にどれだけ自分の役に立つか、という価値を見出すことを表しているんだよ。例えば、「学も才も自分は後学の諸才人に劣るかも知れぬ」〈中島敦・弟子〉という文章では、自分が今後学ぶこと、磨いていく才能が、将来的に他の多くの才能ある人たちと比べてどうなるか、と自分自身を振り返って考える姿勢を示しているんだ。

だから、「後学」という言葉は、自分より後の世代の学者や学ぶ人々を指す意味と、自分の将来の成長や学びに役立つ知識や学問のこと、この二つの意味を持っているんだね。

後学(こうがく)の使い方

ともこ
健太くん。この施設を見学してもいいんですって。折角だから見ていきましょうよ。
健太
ええっ。面倒臭いよ。
ともこ
後学のために見学しておいた方がいいと思うわよ。
健太
未来の僕のために見ておくか。

後学(こうがく)の例文

例文
  1. 後学のために話だけでも拝聴して帰ろう。
  2. 後学たちに模範を示さなければならない。
  3. 後学のためにしっかり取材しておく。
  4. 私の経験が後学たちの何かの助けになればいいと思う。
  5. 先生の研究は、後学の徒に学的な野心と刺激を与えました。

後学の文学作品などの用例

  1. ・・・なもんだからちょっと後学のために。」 「ハハハ、後学のためには宜・・・ 幸田露伴幻談

  2. ・・・なる事があるからな。後学のために、おたずねする。」「全部ですよ。・・・ 太宰治眉山

  3. ・・・ーが始まるというので後学のために出かける。そうしているうちにいつ・・・ 寺田寅彦映画時代

「後学のために」とは?

後学」は、「後学のために」という表現で使われることが多いです。

後学のために」とは、今後、自分の役に立つ知識や学問のためにという意味です。

二字熟語の博士
「後学のために」という言葉はね、これから先、自分の知識や学びに役立てるためという意味があるんだよ。

つまり、これからの人生で使える大切な勉強や経験をするために、ということを表しているんだ。

助手ねこ
あぁ、それはつまり、「これから先、自分がもっと賢くなるための勉強や学び」ってことかいな。たとえば、本を読んだり、人から教わったことをメモっておくみたいなことか。

そういうのって、後で思い出して、「あの時、こんなこと学んだわ!」ってなるから、めっちゃ大事やんな。まさに、未来の自分へのプレゼントやな!

【例文】

  1. 後学のためにご教示いただきたいです。
  2. 後学のために海外に留学することを決意した。
  3. 後学のために健太くんの苦労話を聞いておく。
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