【二字熟語】
拙劣
【読み方】
せつれつ
【意味】
技術などが劣っていること。また、そのさま。へた。
【語源・由来】
「拙」は「つたない。まずいこと。」
「劣」は「能力や質・品性が他より落ちる。おとる。」
【類義語】
稚拙、駄作、未熟
【対義語】
見事、巧妙、優秀
拙劣(せつれつ)の使い方
ともこちゃん。僕の作文を読んで感想を聞かせてよ。
拙劣な文章で、最後まで読む気がしないわ。
そんなことを言わないで読んでみてよ。最後には最高に盛り上がるかもしれないじゃないか。
序盤から読みたくなるような文章に書きなおしてきて。
拙劣(せつれつ)の例文
- この小説の翻訳は拙劣で、原書の魅力を損なっている。
- 首相は拙劣な政策で、国民を混乱と貧困に陥れた。
- このクラスの生徒の技術は拙劣で、特別レッスンが必要だと思われた。
- 私から見れば、拙劣な企てで穴だらけだった。
- 映画俳優に比べると、アイドルの演技は拙劣で目も当てられない。
「拙劣」と「稚拙」「幼稚」の違いは?
「拙劣」に似てる語に「稚拙(ちせつ)」「幼稚(ようち)」があります。
「拙劣」と「稚拙」の違いは?
「稚拙」は、「幼稚で未熟なこと。また、そのさま。」という意味です。
「拙劣」も「稚拙」も、へたなことをいいます。
しかし「稚拙」は、経験が少なく未熟であることをいう点が、単にへたであることをいう「拙劣」と異なります。
「拙劣」と「幼稚」の違いは?
「幼稚」は、
①年齢がおさないこと。子供であること。
②考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。また、そのさま。
という意味です。
「拙劣」は、へたなことをいいます。
対して「幼稚」は、考え方や行動が未発達なことをいうので意味が違います。