【二字熟語】
獅子
【読み方】
しし
【意味】
①ライオン。古来、百獣の王とされる。
②高麗から伝来したとされる、①に似た想像上の動物。木・石・金属などで作り、狛犬 (こまいぬ) と対にして神社社頭などの左側に置いて魔よけとした。後世、狛犬と混同。
③ 獅子舞に使用する、木製の獅子の頭部をかたどったもの。広義には猪 (いのしし) ・鹿 (しか) をかたどったものも含む。
④「獅子舞」の略。
【語源・由来】
サンスクリット語の「simha(シンハ)」を音訳した「師」に「子」を付して「師子(シーツィ)」となった。
【類義語】
ライオン
獅子(しし)の使い方
昨日の健太くんは獅子奮迅の活躍だったわね。
いつもダメダメな僕でもやればできるってことが分かったよ。
昨日の活躍が自信につながったのなら、なおさら良かったわよね。
これからも世のため人のために活躍したいな。
獅子(しし)の例文
- 首相は、連立与党内の獅子身中の虫を恐れています。
- 獅子の子落としの教育方針で、子供を甘やかさない。
- 獅子搏兎の精神で、どんな仕事でも全力で取り組む。
- 梅に鶯のように、獅子に牡丹は取り合わせが良い絵柄だ。
- 中国清朝は、ヨーロッパの国々から眠れる獅子と呼ばれた。
「獅子」と「ライオン」の違いは?
「獅子」に似ている語に「ライオン」があります。
「ライオン」は、
①ネコ科の哺乳類。体長約2.5メートル、尾長1メートル。ふつう全体に黄褐色で、尾の先に暗褐色の房毛をもち、雄にはたてがみがある。アフリカのサバンナに十数頭の群れですみ、共同でシマウマ・レイヨウなどを狩る。インド西部のカチャワル半島の森林の一部にも分布。百獣の王とよばれ、力の象徴とされた。獅子 (しし) 。
②(Lion)米国アップル社が開発したオペレーティングシステム、Mac OS Xのバージョン名の一。2011年7月販売。正式名称はMac OS X v10.7 Lion。トラックパッドに指先で触れて操作するマルチタッチ機能の強化が図られ、iPadやiPhoneなどで使われるiOS由来の操作環境をはじめ、250もの新機能が追加された。
という意味です。
「獅子」と「ライオン」は、百獣の王とされるネコ科の動物のことをいいます。
しかし「獅子」は、想像上の動物のことを表すこともある点が違います。