【二字熟語】
深淵
【読み方】
しんえん
【意味】
①深いふち。深潭 (しんたん) 。
②奥深く、底知れないこと。
【語源・由来】
「深」は「奥ふかい。」
「淵」は「ふち。水を深くたたえている所。」
【類義語】
淵。
【対義語】
浅瀬、天空
深淵(しんえん)の使い方
ともこちゃん、ありがとう。危機一髪で助かったよ。
まさに、深淵に臨んで薄氷を踏むが如しだったわね。
ともこちゃんが、危機的状況を僕に伝えてくれなかったら、今頃心穏やかに笑っていられなかったよ。
間に合ってよかったわ。
深淵(しんえん)の例文
- ともこちゃんと健太くんの間には、深淵が横たわる。
- 愛犬を亡くし、健太くんは悲しみの深淵に沈んだ。
- 今の気持ちを言葉にすると、深淵に臨むが如き心境です。
- 祖父の話を聞き、人生の深淵をのぞいた気がした。
- カウンセラーは、人の心の深淵に触れることが多い。
「深淵に触れる」「深淵をのぞく」とは?
「深淵」を用いた表現に「深淵に触れる(しんえんにふれる)」「深淵をのぞく」があります。
「深淵に触れる」とは?
「深淵に触れる」の「触れる」は、「ある物が他の物に、瞬間的に、または軽くくっつく。ちょっとさわる。」という意味です。
「深淵に触れる」とは、奥深く、容易に知り得ないところにさわるという意味です。
【例文】
・彼のことがよく分からなかったが、著書を読んで深淵に触れた。
「深淵をのぞく」とは?
「深淵をのぞく」の「のぞく」とは、ここでは、「ちょっと見る。また、本格的でなくほんの一部分だけを知る。」という意味です。
「深淵をのぞく」とは、奥深く、底知れないことをちょっと見る、一部分だけ知るという意味です。
【例文】
・深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。(ニーチェ)