【二字熟語】
執務
【読み方】
しつむ
【意味】
事務を執ること。
【語源・由来】
「執」は「おしはかる。」
「務」は「おしはかる。思いはかる。」
【類義語】
従事、従業、服務、
執務(しつむ)の使い方
健太くん。知事を見かけなかった?
執務室に入っていったよ。
ありがとう。やっと見つけたわ。
執務中の来客は煙たがられるから気を付けてね。
執務(しつむ)の例文
- この時間は、部屋で執務しています。
- 大統領はいま執務中です。
- 執務室にいらっしゃいます。
- 執務中の私用メールは禁止されています。
- 王様は執務をさぼって新聞を読んでいます。
「執務」と「業務」「事務」「公務」との違いは?
「執務」に似ている語に「業務」「事務」「公務」があります。
「執務」と「業務」の違い
「業務」は「事業・商売などに関して、日常継続して行う仕事。なすべきわざ。仕事。」という意味です。
「執務」は事務作業のことをいい、「業務」は一般的に日常で行っている仕事のことをいいます。なので執務∈業務、つまり「執務」は「業務」に含まれます。
「執務」と「事務」の違い
「事務」は「事業経営などに必要な各種の仕事。主として机に向かって書類などを処理するような仕事をいう。」という意味です。(例:事務を執る。事務机。)
「事務」と「執務」はともにデスクワークを意味します。しかし、「執務」は公務員や政治家など公的なニュアンスが強いです。この点が「事務」とは異なります。
「執務」と「公務」の違い
「公務」は
①おおやけの務め。公用。(例:公務出張。)
②国家または公共団体の事務。公務員の職務。
という意味です。
「執務」が主に公務員や政治家など公的なニュアンスが強い語であるのに対し、「公務」は「公(おおやけ)の仕事」という意味で、国または公共団体の仕事についていう語です。
「執務」と「公務」の違いは、「執務」がデスクワークを意味するのに対し、「公務」が公務員の仕事全般をいう点です。