【二字熟語】
素直
【読み方】
すなお
【意味】
①ありのままで、飾り気のないさま。素朴。
②性質・態度などが、穏やかでひねくれていないさま。従順。
③物の形などが、まっすぐで、ねじ曲がっていないさま。
④技芸などにくせのないさま。
⑤物事が支障なく、すんなり進行するさま。
【語源・由来】
「素」は「地のままで何もつけていない。」
「直」は「正しい。心がすなお。」
【類義語】
虚心、朴訥、純粋、素朴、純朴、従順、温順、無邪気
【対義語】
頑固、偏屈、強情、頑強、意地っ張り、拗ねる、偏狭、意固地
素直(すなお)の使い方
素直(すなお)の例文
- 先生の忠告を素直に聞く。
- 素直な字を書く。
- 健太くんは明るく素直な少年だ。
- 素直に非を認めて謝る。
- 素直に白状した。
「素直」と「正直」「純粋」「誠実」の違いは?
「素直」に似ている語に「正直(しょうじき)」「純粋(じゅんすい)」「誠実(せいじつ)」があります。
「素直」と「正直」の違いは?
「正直」は、
①正しくて、うそや偽りのないこと。また、そのさま。
②おもりを糸で垂らして柱などの傾きを調べる道具。
③桶屋 (おけや) の職人などが用いる1メートルくらいの大きな鉋 (かんな) 。木のほうをのせて削る。
④見せかけやごまかしではないさま。率直なさま。本当のところ。
という意味です。
「素直」も「正直」も、ありのままという意味は同じです。
しかし、「素直」は、ありのままで飾り気がないさま、まっすぐなさまをいいます。
対して「正直」は、正しくて嘘偽りがないことをいうので意味が違います。
「素直」と「純粋」の違いは?
「純粋」は、
①まじりけのないこと。雑多なものがまじっていないこと。また、そのさま。
②邪念や私欲のないこと。気持ちに打算や掛け引きのないこと。また、そのさま。
③そのことだけをいちずに行うこと。ひたむきなこと。また、そのさま。
④哲学で、外的、偶然的なものを含まず、それ自体の内的な普遍性・必然性をさす。
⑤学問で、応用を考えず理論だけを追究する分野。純粋数学・純粋法学など。
という意味です。
「素直」は、ありのままで飾り気がないさま、まっすぐなさまをいいます。
対して「純粋」は、まじりけのないことをいうので意味が違います。
「素直」と「誠実」の違いは?
「誠実」は、「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。」という意味です。
「素直」は、ありのままで飾り気がないさま、まっすぐなさまをいいます。
対して「誠実」は、私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対することをいうので意味が違います。