【二字熟語】
退屈
【読み方】
たいくつ
【意味】
①することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。
②飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。
③疲れて嫌になること。
④困難にぶつかってしりごみすること。
⑤仏語。修行の苦難に負け、精進の気をなくすこと。
【語源・由来】
「退」は「勢いが弱まり衰える。」
「屈」は「かがまって伸びない。」
【類義語】
凡庸、陳腐、平凡
【対義語】
熱中、没頭、魅力的、虜
退屈(たいくつ)の使い方
退屈(たいくつ)の例文
- 同じことの繰り返しの生活に退屈する。
- 健太くんの話は退屈だ。
- テレビを見て退屈を紛らわす。
- おばあちゃんは、話し相手がいなくて退屈しているようだ。
- ちょうど退屈していたところです。
「退屈」と「暇」「つまらない」の違いは?
「退屈」に似てる語に「暇(ひま)」「つまらない」があります。
「退屈」と「暇」の違いは?
「暇」は、
①継続する動作などの合間に生じるわずかの時間。
②事をするための一定の時間。
③自由に使える時間。なすべきことの何もない時間。
④休暇。休み。
⑤主従・夫婦などの関係を断つこと。縁を切ること。
⑥自由になる時間がふんだんにあるさま。なすべきことの何もないさま。
という意味です。
「退屈」も「暇」も、なすべきことの何もないことをいう点が同じです。
しかし「暇」は、なすべきことの何もない状態をいうのに対して、「退屈」は、なすべきことの何もないことをつまらないと感じる、あってもつまらないと感じることをいう点が違います。
「退屈」と「つまらない」の違いは?
「つまらない」は、
①おもしろくない。興味をひかない。
②とりあげる価値がない。大したものではない。
③意味がない。ばかげている。
④それだけのかいがない。ひきあわない。
という意味です。
「退屈」も「つまらない」も、「退屈な映画だった」「つまらない映画だった」のように、おもしろくないという意味は同じです。
しかし「退屈」は、なすべきことが何もないという意味で使われますが、「つまらない」は興味をひくかどうかが判断基準であって、なすべきことが何もないという意味は含まれない点が「退屈」と違います。