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「撤回」の意味と使い方や例文!「取り消し」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
撤回

【読み方】
てっかい

【意味】
①いったん提出・公示したものなどを、取り下げること。
②民法上、意思表示をした者が、その効果を将来に向かって消滅させること。

【語源・由来】
「撤」は「その場から取り除く。取り下げる。」
「回」は「元の状態に戻る。戻す。かえす。」

【類義語】
引き下げ、撤廃、取下げ

【対義語】
提出、決定

撤回(てっかい)の使い方

ともこ
健太くん。停学処分になったんですって?
健太
処分は撤回されたんだよ。
ともこ
権力に物を言わせて先生に圧力をかけたの?
健太
違うよ。僕の無実が証明されたんだよ。

撤回(てっかい)の例文

  1. 整備計画案の白紙撤回を表明した。
  2. 労働組合が、雇止めの撤回を経営陣に申し入れました。
  3. 取引の撤回の可能性があることを示唆しました。
  4. 発言が炎上したことで、国民に謝罪し発言撤回に追い込まれました。
  5. その芸人は、引退宣言を撤回し、芸能活動を続けることを発表しました。

「撤回」と「取り消し」との違いは?

撤回」に似ている語に「取り消し(とりけし)」があります。

取り消し」とは、
①取り消すこと。撤回・解消すること。
②公法上・私法上の意思表示または法律行為に瑕疵 (かし) のある場合に、当事者の一方的な意思表示でその効力を無効にすること。

という意味です。

取り消し」も「撤回」も、取り消すことをいいます。

しかし「取り消し」には、解消という意味が含まれ、無かったことにすることをいいます。

対して「撤回」は、一度出したものをひっこめることをいいます。