【二字熟語】
恬淡
「恬澹」とも書く。
【読み方】
てんたん
【意味】
心がやすらかで無欲なこと。あっさりしていて物事に執着しないさま。
【語源・由来】
「恬」は、「外のものに心を動かされず落ち着いている。」
「淡」は、「気持ちがあっさりしている。情が厚くない。」
【類義語】
淡白
【対義語】
貪婪、貪欲
恬淡(てんたん)の使い方
ともこちゃんは、物欲がなくて恬淡としているのによく当選するよね。
無欲の勝利ってやつかな。
欲が深すぎると、幸運の女神は微笑んでくれないんだね。
そういうものよね。
恬淡(てんたん)の例文
- 金に恬淡としている人です。
- 俗事に恬淡な性質です。
- 何事にも恬淡としている。
- ともこちゃんは、利欲に恬淡です。
- この貨幣経済の社会にあって驚くほど無欲で恬淡です。
「虚無恬淡」とは?
「恬淡」を用いた四字熟語「虚無恬淡(きょむてんたん)」があります。
「虚無恬淡」は、是非や対立を超越し、無欲であっさりしていることという意味です。
出典は、「荘子(刻意)」虚無恬淡にしてすなわち天徳に合すからです。
「虚無」は道家で説く、有無相対を超越した絶対の境地をいいます。
【類義語】
- 虚心坦懐(きょしんたんかい)
- 虚心平気(きょしんへいき)
- 虚静恬淡(きょせいてんたん)
- 枯淡虚静(こたんきょせい)