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「丁重」の意味と使い方や例文!「丁寧」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
丁重

「鄭重」とも書く。

【読み方】
ていちょう

【意味】
①礼儀正しく、手厚いこと。また、そのさま。
②注意が行き届いていて丁寧なこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「丁」は、「ねんごろ。」
「重」は、「おもんじる。たいせつにする。」

【類義語】
丁寧

【対義語】
粗略

丁重(ていちょう)の使い方

ともこ
その本は丁重に棚に戻してね。
健太
どうして?
ともこ
希少本なのよ。
健太
怖いからともこちゃんが戻してよ。

丁重(ていちょう)の例文

  1. 丁重なもてなしを受ける。
  2. 丁重にお断りした。
  3. 丁重に礼を述べる。
  4. 国宝を丁重に扱う。
  5. 健太くんは目上の人に対して丁重だ。

「丁重」と「丁寧」の違いは?

丁重」に似ている語に「丁寧(ていねい)」があります。

丁寧」は
①細かいところまで気を配ること。注意深く入念にすること。また、そのさま。
②言動が礼儀正しく、配慮が行き届いていること。また、そのさま。丁重 (ていちょう) 。
③文法で、話し手が聞き手に対して敬意を表す言い方。
という意味です。

丁重」も「丁寧」も、相手の立場や気持ちをじゅうぶん考えて、礼儀正しく細かく心遣いをするさまをいいます。

しかし、「丁寧」は、動作の一つ一つが念入りで、いいかげんでない礼儀正しいさまをいいますが、「丁重」にその意味はありません。

また、「丁重」は、相手に礼儀正しく接するさまをいいますが、「丁寧」は、礼儀正しいことをいい、相手が伴うとは限りません。