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「逐電」の意味と使い方や例文!「出奔」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
逐電

【読み方】
ちくでん

【意味】
敏速に行動すること。特に、すばやく逃げて行方をくらますこと。

【語源・由来】
古くは「ちくてん」とも読み、いなずまを追うように素早く行動する意。

【類義語】
遁走、疾走、逸出

逐電(ちくでん)の使い方

健太
家にあった時価数億円の宝石とともに、兄さんがいなくなったんだ。
ともこ
逐電したのかしら。
健太
あの兄さんがそんなことするわけがないんだよ。
ともこ
それならば事件かしら。警察の出番ね。

逐電(ちくでん)の例文

  1. 金を盗んで逐電する。
  2. 健太くんが逐電してからもう三年になる。
  3. ともこちゃんが逐電した理由は誰も知らない。
  4. 横領して逐電したといわれていますが、事実は異なります。
  5. 逐電したのか事件に巻き込まれたのか、健太くんの居場所がつかめない。

「逐電」と「出奔」の違いは?

逐電」に似ている語に「出奔(しゅっぽん)」があります。

出奔」は
①逃げだして行方をくらますこと。逐電 (ちくでん) 。
②江戸時代、徒士 (かち) 以上の武士の失踪 (しっそう) をいう。

という意味です。

逐電」も「出奔」も逃げ出して行方をくらますという意味は同じです。

しかし、「出奔」には武士の失踪という意味がありますが、「逐電」にその意味はありません。

また、「逐電」は、敏速に行動するという意味がありますが、「出奔」にその意味はありません。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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