【二字熟語】
鎮座
【読み方】
ちんざ
【意味】
①神霊が一定の場所にしずまっていること。
②人や物がどっしりと場所を占めていることを、多少揶揄 (やゆ) の気持ちを込めていう語。
【語源・由来】
「鎮」は「押さえて安定させる。しずめる。しずまる。」
「座」は「神体を置く所。」
【類義語】
祀る、どっしり、黙座、安住、安置
鎮座(ちんざ)の使い方
神社がある所はパワースポットが多いそうだね。
昔の人は、神様が鎮座する場所が分かったのね。
自然と共に生きると神様が身近に感じられるんだろうね。
現代人には無理ね。
鎮座(ちんざ)の例文
- 由緒ある神社が、この商店街の先に鎮座しています。
- 鎮座不詳とされていますが、建立は1700年ころではないかとされています。
- 空港に降り立つと、すぐにこの国の独裁者の像が鎮座していた。
- 猫が、私のベッドの上で鎮座まします。
- あの広場に、実物大のガンダムが鎮座している。
「鎮座まします」とは?
「鎮座」を用いた表現の一つに「鎮座まします」があります。
「鎮座まします」の「まします」とは、「在す」または「坐す」と書き、動詞「ます」の連用形+補助動詞「ます」から成る語です。「在 (ま) す」より一層敬意が加わります。
①「在る」「居る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。おわします。
②物がある意の尊敬語。おありになる。
③(補助動詞)
㋐(形容詞・形容動詞の連用形、断定の助動詞「なり」の連用形「に」などに付く)「だ」「である」の意の尊敬語。…でいらっしゃる。
㋑(動詞の連用形に付く)「てある」「ている」の意の尊敬語。…ていらっしゃる。
という意味です。
「鎮座まします」とは、神霊が一定の場所にしずまっていらっしゃる、(揶揄の気持ちを込めて)人や物がどっしりと場所を占めていらっしゃるという意味です。
【例文】
- 狭い部屋に大きなグランドピアノが鎮座まします。
- お地蔵さまが点々と鎮座まします。