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「徳義」の意味と使い方や例文!「徳義心」とは?(類義語)

【二字熟語】
徳義

【読み方】
とくぎ

【意味】
人として守るべき道徳上の義務。

【語源・由来】
「徳」は「身にそなわった品性。人としてねうちのある行い。」
「義」は「人のふみ行うべき正しい筋道。」

【類義語】
道徳、美徳

徳義(とくぎ)の使い方

健太
日本は徳義を重んじる国だったのに、最近、そうでもなくなってきたよね。
ともこ
経済最優先で、徳義心を忘れてしまった人が多いわよね。
健太
なんだかさみしいけどしょうがないのかな。
ともこ
世の中は変化していくものだからね。

徳義(とくぎ)の例文

  1. 彼は社会の習慣に対しては、徳義的な態度を取る事が出来なくなった。(夏目漱石、それから)
  2. 世の中には徳義的に観察するとずいぶん怪しからぬと思うような職業がありましょう。(夏目漱石、道楽と職業)
  3. 自社の商品を買ってくれる客に対して、できる限りのサービスをしようという徳義心に欠ける。
  4. 顧客の情報は、徳義上守るべき秘密です。
  5. 井上孤堂は法律上の契約よりも徳義上の契約を重んずる人間だって。(夏目漱石、虞美人草)

「徳義心」とは?

徳義」を用いた語の一つに「徳義心(とくぎしん)」があります。

徳義心」とは、徳義を重んじる心をいいます。

【例文】

  1. 戦争で、国民の徳義心は徹底的に破壊されました。
  2. インターネットが普及するに従って、徳義心が欠乏した人が増えたように思う。
  3. この性分が倫理的に個人の行為やら動作の上に及んで、私は後来ますます他の徳義心を疑うようになったのだろうと思うのです。(夏目漱石、こころ)