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「云々」の意味と使い方や例文!読み方は「うんぬん」「しかじか」「でんでん」?(語源由来・類義語)

云々の意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
云々

【読み方】
うんぬん

「うんうん」の連声。

【意味】
①引用した文や語句のあとを省略するときに、以下略の意で、その末尾に添える語。
②あれこれ批評すること。とやかく言うこと。口をはさむこと。
③言うに言われない事柄・事情。
④(「…と云々」の形で)…という話である。…ということである。文末を間接話法で結ぶのに用いる語。

二字熟語の博士
「云々」という言葉はいくつかの意味があるんだよ。一つ目は、引用した文や言葉の後半を省略するときに使う。つまり、「以下略」の意味だね。

二つ目は、色々と批評したり、口出ししたりすることを表す。三つ目は、はっきりとは語られない事情や事柄のことを言うよ。そして、四つ目は「…と云々」の形で使われ、それは「…という話」や「…ということ」を表すんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。それはつまり、言葉を引用してその後の部分を省いて「以下略」って意味に使ったり、あれこれ口をはさんで色々言うことや、語られにくい状況や話題を指したり、最後に「…という話だよ」って意味に使ったりするんやな。

これは、同じ言葉でもいろんな意味で使えるんやな、うーん、これが日本語の奥深さやな。

【語源・由来】
「云」は象形文字で、雲が巻いて上天にのぼる形にかたどり、「くも」の意を表す。「雲(ウン)」の原字。借りて、「いう」意に用いる。

現在では、「雲」は空を覆う雲を表し、「云」は主に「言う」という意味を表す。

【類義語】
かくかくしかじか、これこれしかじか、あれこれ、てんやわんや

読み方は「うんぬん」「しかじか」「でんでん」?

云々」の「」は、音読みで「うん」、訓読みで「い(う)」と読みます。

云々」は、「うんぬん」と読みます。

うんぬん」は、「」が2つ重なった「うんうん」が変化したものです。

また、「云々」は「しかじか」とも読みます。

しかじか」は、「然々」と書くことの方が多いです。

「しかじか(云々然々)」は、
①繰り返して言わないとき、わかりきったことをいちいち言わないとき、または必要のないことなので省略するときなどに、その代わりに用いる。かようかよう。かくかく。うんぬん。
②あいづちを打つときに用いる語。そのとおり。そうそう。

という意味です。

そして、「」は、「(でん)」に似ていますが、「でんでん」とは読みません。

読み方によって意味が変わってくるので注意しましょう。また、「でんでん」とは読まないので気を付けましょう。

云々(うんぬん)の解説

カンタン!解説
解説

「云々」っていう言葉は、いくつかの違う意味があるよ。

1つ目の意味は、文章や語句を引用するときに、全部引用しないで一部を省略することを示す時に使うんだ。たとえば、「この件について法的に問題がある云々との指摘があった」っていう文では、「云々」は、「この件について法的に問題がある」という指摘の詳細を省略していることを表しているんだよ。

2つ目の意味は、いろいろと批評したり、口出ししたりすることを表すんだ。例えば、「軽々しく云々すべき事柄ではない」っていう文は、「この事柄は簡単に批評したり、口出ししたりするようなことではない」っていう意味だよ。

3つ目の意味は、はっきりとは語られないけど、存在する事柄や事情を指すんだ。「被告玉との間に、何か云々のあったには」〈木下尚江・良人の自白〉っていう文は、「被告との間に何か語られない問題や事情があった」っていう意味だよ。

4つ目の意味は、「…と云々」の形で使うと、「…という話だ」という意味になるんだ。この使い方は、文章の最後を間接的な話し方で結びつけるのに使うよ。たとえば、「彼は明日来ると云々」という文は、「彼が明日来るという話だ」っていう意味になるんだ。

云々(うんぬん)の使い方

ともこ
健太くんは将来は何になりたいの?
健太
僕は成績が悪いから、何にも考えていないよ。
ともこ
将来の夢に成績云々は関係ないんじゃない?
健太
成績が悪いと医者にも宇宙飛行士にもなれないよ。だから諦めて何も考えてないんだ。

云々(うんぬん)の例文

例文
  1. この問題はあとに述べる云々と言った。
  2. 会の運営云々のことは後回しにして、先にこの件について話しましょう。
  3. 効能を云々する。
  4. クレオパトラの鼻が云々はパスカルの言だ。
  5. 決まったことを今更云々してもしょうがない。

云々の文学作品などの用例

  1. ・・・いったい君の小説――云云と、おたがいの腹の底のどこかしらで、ゆる・・・ 太宰治喝采
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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