【二字熟語】
態々
【読み方】
わざわざ
【意味】
①その事だけのために、特に行うさま。特別に。とりたてて。
②ことさらに。故意に。わざと。
【語源・由来】
わざとらしいの意の「態々し」から。
【類義語】
せっかく
態々(わざわざ)の使い方
このお菓子おいしいんだよ。態々、隣町のスーパーまで買いに行っているんだ。
態々、隣町まで行くの?
この辺りで売っていないんだよね。
態々そこまでする価値があるってことね。いただくわ。
態々(わざわざ)の例文
- これとても有れば食うと云う位で、態々買って食いたいと云う程では無い。煎茶も美味いと思って飲むが、自分で茶の湯を立てる事は知らぬ。(夏目漱石、文士の生活)
- 私は一度何かで学校が早く終った時、態々廻道をして其前を通って見た事がある。(二葉亭四迷、平凡)
- 態々お越しいただきありがとうございます。
- 明日でもよかったのに、態々忘れ物を届けてくれた。
- 態々意地のわるいことをすることはないじゃないか。
敬語として失礼になる?
「態々」は、自分側に向けられた相手の行為について、「態々…ていただき(くださり)」の形で、感謝の気持ちを表すことがあります。
また、「態々…ていただいたのに(くださったのに)の形で、陳謝の意を表明する時にも使われます。
このように、「態々」には敬意は含まれませんが、敬意を含んだ表現にすることで、目上の人に対して使うことが可能になります。