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「野卑」の意味と使い方や例文!「野卑滑稽」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
野卑

「野鄙」とも書く。

【読み方】
やひ

【意味】
言動が下品でいやしいこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「野」は「いやしく荒々しい。」
「卑」は「品性が劣る。下品だ。」

【類義語】
低俗、俗悪、卑俗、下劣、通俗、下品、粗野

【対義語】
優雅、典雅

野卑(やひ)の使い方

健太
彼が、ともこちゃんの彼氏なの?
ともこ
そうよ。素敵でしょう。
健太
彼は、昨日、僕に無礼な行為をした野卑な人間だよ。スマートな外見に騙されてはいけない。
ともこ
健太くんには彼の魅力が分からないのよ。

野卑(やひ)の例文

  1. ともこちゃんが、こんな野卑な男と親友だとは信じられない。
  2. そんな服装だと、野卑で田舎者みたいに見えて軽んじられるよ。
  3. テレビ番組の真似をして、子供たちが野卑な言葉を使うようになって困った。
  4. 野卑な冗談だと笑えない、もっと高尚な冗談をいってくれ。
  5. 人間性を疑われるから、野卑な言動は慎みましょう。

「野卑滑稽」とは?

野卑」を用いた四字熟語に「野卑滑稽(やひこっけい)」があります。

野卑滑稽」とは、下品でいやしく、常識をはずれていてばかばかしい感じがすることをいいます。

滑稽」は、「常識をはずれていて、ばかげた感じがすること。おかしいこと。ばかばかしいこと。」という意味です。
本来は「野鄙滑稽」と書くのが普通でしたが、現在では常用漢字の「」に書き換えます。

【例文】
初め一概に野卑滑稽としか映らなかった胡地の風俗が、しかし、その地の実際の風土・気候等を背景として考えてみると決して野卑でも不合理でもない(中島敦、李陵)

【類義語】
・俗臭芬芬(ぞくしゅうふんぷん)
・品性下劣(ひんせいげれつ)

【対義語】
・軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)
・滑稽洒脱(こっけいしゃだつ)