【二字熟語】
野生
【読み方】
やせい
【意味】
①動植物が自然に山野に生育すること。
②自分の謙称。多く手紙で使う。
【語源・由来】
山野に生育する意。
【類義語】
迂生、拙者、野拙
野生（やせい）の使い方
健太くん。キツネにエサをあげてはいけないわ。
あっ。野生動物にエサをあげないでって書いてあるよ。
人間と野生動物は距離を保たないと、お互いの病気をうつしたり、食害につながるからだめなのよ。
かわいいからとエサをあげるくらなら、彼らの住処である山を彼らに返す方がお互いにとって最良の道なんだね。
野生（やせい）の例文
- 野生の猿が、人間を襲って問題になっている。
- 野生化した元ペットのアライグマが我が家の鯉を狙っていた。
- 人間の手で栽培されたものより野生の実の方が酸味がある。
- 今の彼はその教育の力でどうする事も出来ない野生的な自分の存在を明らかに認めた。（夏目漱石、道草）
- 彼等の採って来てくれるものは色彩の極めて乏しい野生の秋草であった。（夏目漱石、思い出す事など）
「野生の勘が働く」とは？
「野生」を用いた表現の一つに「野生の勘が働く（やせいのかんがはたらく）」があります。
「野生の勘が働く」とは、動物としての本能に基づく直感的な判断力が活動することをいいます。
【例文】
- 野生の勘が働いて、犯人逮捕につながった。
- 野性の勘が働き、危機を回避することができた。
