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「余勢」の意味と使い方や例文!「余勢を駆る」とは?(対義語)

【二字熟語】
余勢

【読み方】
よせい

【意味】
①あふれるような気力。
②ある物事をしたあとで余っている勢い。はずみ。
③残りの勢力。

【語源・由来】
余った勢いの意。

【対義語】
疲労困憊

余勢(よせい)の使い方

健太
午前中はやる気が出ないな。
ともこ
そんなこと言って、午後もお腹がいっぱいで眠くてやる気が出ないって言っているじゃないの。
健太
放課後は元気なんだけどな。
ともこ
気力がある午前中にがんばれば、達成感と充実感を味わって、その余勢を駆って、午後からも頑張れるわよ。さあ、やる気を出して。

余勢(よせい)の例文

  1. 雨は先程よりは弱まったがまだ余勢をみせて、降ったり止んだりをくり返してすっきりしない。
  2. この増上慢の根柢には科学性が欠けてゐた。彼はさしたる用意もなく、日本平定の余勢だけで大明遠征にとりかゝつた。(坂口安吾、二流の人)
  3. 春風馬堤曲に溢れたる詩思の富贍にして情緒の纏綿せるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。彼はその余勢をもって絵事を試みしかども大成するに至らざりき。(正岡子規、俳人蕪村)
  4. 前の試合に勝った余勢を駆って、次の試合ではたたみかけてくることが予想される。
  5. 衆議院選挙の余勢を駆って、大きな流れを起こして参院選で勝つ。

「余勢を駆る」とは?

余勢」を用いた表現の一つに「余勢を駆る(よせいをかる)」があります。

余勢を駆る」とは、はずみのついた勢いに乗るという意味です。

【例文】

  1. リーグ制覇後、余勢を駆って日本シリーズも制した。
  2. 売上高が36か月連続で前年同月の実績を上回り、その余勢を駆って、店舗数を1000店舗にまで増やす予定だ。