【二字熟語】
懺悔
【読み方】
ざんげ
【意味】
①神仏の前で罪悪を告白し悔い改めること。
②キリスト教会一般では、罪を告白し、神の許しを請うこと。カトリック教会では「悔悛 (かいしゅん) の秘跡」の俗称。
③自分の罪を悔いて他人に告白すること。
【語源・由来】
「懺」は「罪を悔いて告白する。」
「悔」は「くいる。くやむ。くやしく思う。くい。」
【類義語】
改悛、反省
【対義語】
黙秘、隠蔽、隠匿
懺悔(ざんげ)の使い方
懺悔(ざんげ)の例文
- 今までの罪を懺悔する。
- 信者が司祭に懺悔に行く。
- 健太くんの懺悔を聞く。
- 死ぬ前に神に懺悔する。
- 懺悔で罪は消えるという。
「懺悔」と「後悔」「反省」「告白」との違いは?
「懺悔」に似ている語に「後悔(こうかい)」「反省(はんせい)」「告白(こくはく)」があります。
「懺悔」と「後悔」の違いは?
「後悔」は「自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。」という意味です。
「懺悔」は、自分の罪を悔い改めることをいいます。「後悔」は、悔いることをいい、改めるという意味がない点が違います。
「懺悔」と「反省」の違いは?
「反省」は、
①自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。
②自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。
という意味です。
「懺悔」は、悔い改めることをいいます。「反省」は、自分のしてきた言動をかえりみて考えるという意味で、「懺悔」のように自分の行いはよくなかったという前提がありません。
「反省」にはもう一つ「自分の良くなかった点を認めて、改めようと考えること」という意味がありますが、「改めることを考える」という意味なので、悔い改めるという意味の「懺悔」とは違います。
「懺悔」と「告白」の違いは?
「告白」は
①秘密にしていたことや心の中で思っていたことを、ありのまま打ち明けること。また、その言葉。
②キリスト教で、自己の信仰を公に表明すること。また、自己の罪を神の前で打ち明け、罪の許しを求めること。
という意味です。
「懺悔」は、悔い改めることをいいます。対して「告白」は、秘密にしていた心の中で思っていた事を打ち明けることをいうので意味が違います。