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「善意」の意味と使い方や例文!「好意」「厚意」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
善意

【読み方】
ぜんい

【意味】
①善良な心。
②他人のためを思う心。好意。また、他人の行為などを好意的に見ようとする心。
③ある事実を知らないこと。

【語源・由来】
「善」は「よい。正しい。道理にかなっている。」
「意」は「こころ。きもち。思い。考え。」

【類義語】
好意、厚意

【対義語】
悪意

善意(ぜんい)の使い方

ともこ
健太くん。ゴミを拾いながら登校しているの?
健太
この前、目の不自由な方がゴミに躓いているのをみて、何とかしたいなって思ったんだ。
ともこ
健太くんの心は善意にあふれているわね。
健太
いやあ。褒められると照れるなあ。

善意(ぜんい)の例文

  1. しかしどうやら僧が善意をもっていることだけは疑いないように見える。(カフカ、審判)
  2. 多分彼は、事業で成功するには善意が多すぎ、夢が大きすぎたのだった。(佐野洋子、私の猫たち許してほしい)
  3. 善意取得とは、民法や有価証券法において、善意で動産や有価証券を取得した者の取引の安全を保護するための制度です。
  4. だから、かりにこの手形を詐欺で持って行かれたとしても、これが善意の第三者の手にわたれば、振り出した側では、みすみす詐欺と知りながら、約束の金額を支払わなければならない羽目になるわけですよ。(高木彬光、幽霊西へ行く)
  5. 彼の言葉の真偽は計り兼ねたが、善意に解釈することにした。

「善意」と「好意」「厚意」との違いは?

善意」と似ている語に「好意(こうい)」「厚意(こうい)」があります。

「善意」と「好意」の違いは?

好意」とは、
①親切な心。
②好きな気持ち。親愛感。

という意味です。

善意」も「好意」も、他人のためを思う親切な心をいいます。

しかし「善意」は、奉仕の意味が含まれる社会福祉的な行為に対して使われることが多いです。

また、「好意」は、親愛感の意味もある点が「善意」と違います。

「善意」と「厚意」の違いは?

厚意」は、「思いやりのあるこころ。厚情。」という意味です。

善意」も「厚意」も、他人のためを思う親切な心をいいます。

しかし「善意」は、奉仕の意味が含まれる社会福祉的な行為に使われることが多いです。

対して「厚意」は、思いやりの深い心をいいます。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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