懈怠の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
懈怠
【読み方】
けたい
【意味】
仏教用語。仏道修行に励まないこと。怠りなまけること。六大煩悩の一つあるいは二十随煩悩の一つとして数えられる。
怠けると成長できひんっていうのがポイントやな。つまり、何かを成し遂げたいなら、ちゃんと頑張らなアカンってことやね。
【語源・由来】
「懈」「怠」ともに「おこたる。なまける。だるい。」
【類義語】
怠慢、無精、怠惰、ものぐさ、懶惰、怠り、手落ち、手抜き、閑却、粗慢
懈怠(けたい)の解説
「懈怠」という言葉はね、簡単に言うと、怠ったり、なまけたりすることを意味しているんだよ。特に、仏教では、仏道修行を一生懸命やらないことを指して使われることが多いんだ。
この言葉はね、「六大煩悩」や「二十随煩悩」という言葉で表される、心の乱れや問題を引き起こす原因の一つとして数えられているんだ。つまり、仏教では、「懈怠」が心の平和や成長を妨げるものと考えられているんだね。
例えば、「懈怠の心が生じる」というのはね、だらだらしてしまったり、やる気が出なかったりする気持ちがわいてくることを表しているんだ。たとえば、宿題をやろうと思っていても、なんだかテレビを見たくなってしまったり、ゲームをしたくなってしまうような時、その怠け心が「懈怠の心」と呼ばれるんだ。
また、「職務懈怠」という言葉はね、仕事に対して怠けたり、やるべきことをサボったりすることを意味しているんだよ。これは、特に職場で、自分の持っている仕事や責任をちゃんと果たさない態度を指しているんだ。
ちなみに、「懈怠」は、「けたい」と読むことが一般的だけど、「けだい」や「げたい」とも読まれていたんだ。言葉は、時代とともに変化していくもので、読み方や意味が少しずつ変わっていくことがよくあるんだよ。
だから、「懈怠」という言葉は、本来やるべきことから気持ちが離れてしまい、怠りなまける心の状態や行動を表しているんだね。
懈怠(けたい)の使い方
懈怠(けたい)の例文
- 義務の履行の懈怠が発生する
- 自分で選び歩み出した道を懈怠なく進みつづけている。
- 一日の懈怠は一月の凶となり、一月の懈怠は百日の凶となれり。
- 事の懈怠は社長が最も忌み嫌うところである。
- 底知れない懈怠感が自身を包みはじめていた。
懈怠の文学作品などの用例
「懈怠」と「怠慢」の違いを解説
「懈怠」に似た言葉に「怠慢」があります。
「怠慢」は「なまけおこたること。おろそかにすること。なおざり。」という意味です。
「怠慢」「懈怠」ともに、「なまけおこたること」で「するべきことを怠る」という意味です。
一方で、「怠慢」という言葉は、単に怠けることやおろそかにすることを指すよ。つまり、何かをするのを怠ることなんだね。
それに対して「怠慢」は、もっと日常的な怠けることやな。たとえば、宿題やらんと放っとくのも怠慢やねんな。二つともなまけてるって意味やけど、ちょっと使い方が違うんやな。おもろいなあ、言葉って。
「懈怠」は、かたい響きの言葉であることから、文章・ニュースなどで用いられます。
「懈怠をかこつ」「懈怠感」
「怠慢」は、かたい響きは無く日常の会話で使われます。
「怠慢のそしりを免れない」「職務怠慢だ」
「懈怠」「怠慢」は、言葉の響きから使い分けされているけれども意味は同じです。
仏教では、懈怠は人が成長するのを妨げる大きな障害とされていて、六大煩悩や二十随煩悩の一つとして数えられているんだ。