【二字熟語】
大志
【読み方】
たいし
【意味】
大きなこころざし。将来に対する遠大な希望。
【語源・由来】
「大」は「形・数量・規模などがおおきい。」
「志」は「こころざす。こころざし。心のめざすところ。」
【類義語】
抱負、野望
大志(たいし)の使い方
ともこちゃんは、大志を抱いてアメリカに行くんだね。
夢をかなえて帰ってくるわ。
僕も大志を抱いて世界に羽ばたきたいな。
まずは英語の勉強ね。
大志(たいし)の例文
- ともこちゃんは、政治家になるという大志を抱いている。
- 健太くんは、外交官になるという大志を抱いている。
- 大志を抱き自らの力で完遂する。
- 故郷に錦を飾りたいという大志を抱いている。
- 健太くんは、小さい頃から大志を抱いていた。
「少年よ大志を抱け」の続きの言葉とは?
「大志」を用いた言葉に「少年よ大志を抱け(しょうねんよたいしをいだけ)」があります。
「少年よ大志を抱け」は、米国人クラーク博士が、札幌農学校の教頭を辞して日本を去るにあたって教え子たちに贈った言葉です。
「少年よ大志を抱け」は、若者は大きな志を持って世に出よという意味です。
この有名な「少年よ大志を抱け」には続きがあります。
少年よ、大志を抱け。
しかし、お金の為ではなく、私欲の為でもなく、名声という名の空虚な志の為でもない。
人間としてどうあるべきか。 その道を成し遂げるために大志を抱け。
英語で「Boys, be ambitious.」といいます。当時の生徒の手記から、「like this old man.(この老人のように)」という言葉が続いていたとされています。
クラーク博士に教わった札幌農学校の生徒には、著名な言語学者となった大島正健、石油開発事業で活躍した伊藤一隆などがおり、「大志」を抱き世に羽ばたいていったと言われています。
また、その後輩には、キリスト教思想家の内村鑑三、教育者の新渡戸稲造、植物学者の宮部金吾等が、クラーク博士の教えを伝え聞き、やはり「大志」を抱いて世に出ていきました。
クラーク博士が伝えたかったであろう「大志」を心に抱いて努力し、多くの使命を果たすことの大切さは、当時の生徒たちの心にしっかり受け継がれたということですね。