【二字熟語】
風体
【読み方】
ふうてい
「ふうたい」とも読む。
【意味】
①身分や職業をうかがわせるような外見上のようす。身なり。ふうたい。
②和歌・連歌などの表現様式。作品から感じ取られる情趣や、それが言葉に表れている姿。歌風。
③能楽で、役柄・曲柄・芸風・風情などをさしていう語。世阿弥の能楽論用語。風姿。②味わい。趣。
【語源・由来】
「風」は「姿やようす。」
「体」は「かたち。かた。ようす。」
【類義語】
風采
風体(ふうてい)の使い方
あの人は何者だと思う?
怪しげな風体ね。
警察に通報する?
動きも怪しいから110番通報しましょう。
風体(ふうてい)の例文
- 勤め人らしい風体です。
- 彼の風体から判断するに自営業かな。
- 白衣を着て医者の風体をしている。
- どう見ても観光客には見えない風体だった。
- 異様な風体の男が校門に立っている。
「風体」と「風格」「風采」との違いは?
「風体」に似ている語に「風格(ふうかく)」と「風采(ふうさい)」があります。
「風体」と「風格」の違いは?
「風格」は、
①その人の容姿や態度などに現れる品格。
②味わい。趣。
という意味です。
「風体」は、身分や職業をうかがわせるような外見上のようすをいいます。
対して「風格」は、品格をうかがわせる容姿や態度をいいます。
「風体」と「風采」の違いは?
「風采」は、容姿・服装・態度などの、人の見かけ上のようすをいいます。
「風采」も「風体」も、外見上のようすをいいます。
しかし「風体」は、身分や職業をうかがわせるような外見上のようすをいいます。
対して「風采」には身分や職業をうかがわせるという意味がない点が違います。