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「駆逐」の意味と使い方や例文!「駆逐してやる」とは?(類義語・対義語)

駆逐の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
駆逐

【読み方】
くちく

【意味】
①追い払うこと。
②馬や車などで追いかけること。

二字熟語の博士
「駆逐」という言葉には、大きく分けて2つの意味があるんだ。まず一つ目は、何かを追い払うこと。つまり、不要なものや邪魔なものをどこか遠くへ送り出す、という意味があるんだよ。

二つ目は、馬や車で何かを追いかけること。これは文字通り、追いかける行為を指しているんだ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「駆逐」って言葉は、1つめは「邪魔なものをポイッと遠くにやること」やな。

ほんで、2つめは「馬や車でガンガン追いかけること」ってことか。やっぱり言葉っていろんな意味があって面白いわ。この言葉も、場面によってちゃう意味で使われるんやな。

【語源・由来】
「駆」は「追い払う。」
「逐」は「後を追う。追い払う。」

【類義語】
追放、駆除、撃退、放逐、掃討、パージ

【対義語】
招聘

駆逐(くちく)の解説

カンタン!解説
解説

「駆逐」という言葉は、2つの意味があるんだよ。

まず、1つ目の意味は「追い払うこと」だね。これは、何かを遠ざけたり、取り除いたりすることを意味しているんだ。たとえば、「悪貨は良貨を駆逐する」は、悪いものが良いものを追い出すっていうことを言っているんだよ。つまり、悪いお金が出回ると、良いお金が使われなくなるっていうことを例えているんだね。

また、「私は此不安を駆逐するために書物に溺れようと力 (つと) めました」〈漱石・こゝろ〉は、不安や心配をなくすために、本をたくさん読んでみようとすることを表しているんだ。つまり、心の中の悩みや不安を追い払うために、本に夢中になろうとすることを言っているんだね。

次に、2つ目の意味は「馬や車などで追いかけること」だよ。これは、文字通り馬や車を使って、何かを追いかけることを表しているんだ。たとえば、「馬車相 (あい) 駆逐して進み入りぬ」〈鴎外訳・即興詩人〉では、馬車同士がお互いを追いかけている様子を描いているんだよ。お互いに競争しているような感じを表現しているんだね。

だから、「駆逐」という言葉は、1つは何かを追い払ったり取り除いたりすること、もう1つは馬や車を使って何かを追いかけることを意味しているんだね。

駆逐(くちく)の使い方

健太
保身だけ考える政治家が多いよね。
ともこ
そんな政治家は駆逐してほしいわよね。
健太
そのためには、国民が選挙に行かないといけないよね。
ともこ
まずは投票することで意志を示さないといけないわね。

駆逐(くちく)の例文

例文
  1. 悪貨は良貨を駆逐する。
  2. 模造品を市場から駆逐する。
  3. 敵を駆逐艦で駆逐する。
  4. キリスト教によって、その宗教は駆逐された。
  5. 地域の目で犯罪を駆逐する。

駆逐の文学作品などの用例

  1. ・・・限り、絵画から伝説を駆逐したように、文芸からも思想を駆逐せんとす・・・ 芥川竜之介「菊池寛全集」の序

  2. ・・・彼の前には巡洋艦や駆逐艇が何隻も出入していた。それから新らしい潜・・・ 芥川竜之介三つの窓

  3. ・・・と称する荒野の植物を駆逐し、これに代うるに馬鈴薯ならびに牧草をも・・・ 内村鑑三デンマルク国の話

「駆逐してやる」とは?

駆逐」を用いた表現の一つに「駆逐してやる」があります。

駆逐してやる」とは、追い払ってやるという意味です。

二字熟語の博士
「駆逐してやる」という表現はね、何かを追い出したり、排除したりすることを強く言う時に使う言葉なんだ。

これは、特に嫌なものや問題を持っているものを、どうにかしてそこからなくしてしまいたい、という意味合いがあるんだよ。

助手ねこ
なるほどな。それやったら、「駆逐してやる」ってのは、例えば、お化けが部屋に入ってきたら、「ここから出ていけ!」って追い出すみたいなもんやな。

要するに、じゃまなものや困ったものを、どっか遠くへ追いやるってことやね。強い気持ちで「あんた、ここから消えてな!」って言う感じやな。

人気漫画の「進撃の巨人」の主人公エレン・イェーガーの有名なセリフの一つとして知られています。
巨人に母親を殺されたエレンは、「駆逐してやる!!この世から・・・一匹・・・残らず!!」と決意しました。
漫画では、「駆逐してやる」は、絶滅させてやる、殺してやるという意味で使われていますが、本来は追い払うという意味です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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